福岡の魚介を食べよう!福岡市などが通年フェアで旬をPR 第1弾は「イカ」
1年を通じて魚介類をもっと味わってもらおうと、福岡で水揚げされる旬の魚などをPRするプロジェクトがスタートしました。福岡市漁協や同市などでつくる実行委員会が初めて企画した「HAKATA FISH PROJECT(博多フィッシュ・プロジェクト)」です。第1弾として「イカフェア」を6、7月に開催中で、来年3月まで計6回のフェアでその時期に合った水産物を紹介します。 【写真】イカフェアのメニュー例
いつでも旬を紹介
「魚離れ」が指摘される中、市民らに地元の魚介類をもっと食べてもらうことで、市場の活性化や漁業者の意欲向上につなげたいと実行委が企画。「博多はやっぱり魚でしょ。」をキャッチコピーに、市内各所にポスターを貼ってPRしています。 福岡市などはこれまでにも、個別の食材で1、2か月間のフェアを実施してきました。2021年度の「ひらめフェア」を手始めに、22年度はカキ、23年度にはイカ、タイのフェアを追加。今回、アナゴとブリ・クエを加えた計6回のフェアを、6月から来年3月まで切れ目なく続けることで、旬の食材をより効果的に発信したい考えです。 同市によると、中央区の「長浜鮮魚市場」(市鮮魚市場)は約300種類もの魚介類を扱う全国屈指の鮮魚市場。漁業者が水揚げし、都市圏への供給も担う「産地」と「消費地」の二つの機能を併せ持つのは全国的にも珍しく、水産物の卸売取扱量は年間約6万トンと全国6番目で、九州最大規模とのことです。市場の担当者は「魚離れが進めば、取引価格の低下にもつながってしまう。地元で積極的に食べてもらうことは、生産者支援にもつながる」とフェアに期待を寄せます。
イカ料理はいかが
第1弾のイカフェアには23店が参加。イカの生き造りはもちろん、和洋中のオリジナリティーあふれる料理を、特設サイトで紹介しています。 ・イカしたうま味 和食店でも、生き造りのほか、個性豊かなメニューを展開しています。どんぶり酒場 どんどん(中央区平尾)は、かむほどにイカのうま味と甘夏のさわやかさが口に広がるという「ヤリイカと能古島甘夏の幽庵(ゆうあん)焼き」(税込み1100円)を提供。お好み焼 てぼ(同区渡辺通)は、生ヤリイカをバターでいため、特製のしょうゆダレで仕上げる「博多×イカの玉ちゃん焼き」(850円)を用意しています。 ・食感をイカして ピザやスパゲティといった洋風メニューも楽しめます。Bistro Ohshima(ビストロ オオシマ)(同区鳥飼)は、あらかじめあぶったイカを、かんきつ系の香りのオイルとともに優しく火を入れ、しっとりとした舌触りに仕上げる「旬イカの低温調理 自家製カラスミとともに」(1200円)を提供。GRAND HOURS 天神店(同区天神)は、生イカを蒸し焼きにし、最低限の味付けで素材の甘味を引き出す「本日のイカと地アサリ アスパラガスのパスタ」(1680円)を薦めています。 ・地元ブランドイカ 中華料理店の侑久上海(ゆうきゅうしゃんはい)(同区天神)では、夏に旬を迎える福岡県産のヤリイカのブランド「一本槍(いっぽんやり)」を使った「一本槍イカのガーリック炒め」(2640円)をラインアップしています。