「触らんよ」→「肩たたこうとして胸に触れた」 南城市長の主張変遷 女性側、音声データを裁判で提出
2022年12月に古謝景春南城市長に公用車内で胸をつかまれるなど複数のセクハラ行為を受けたとして、元運転手の女性が市長と市に対し計約844万5千円の慰謝料などを求めた訴訟の第4回口頭弁論が12日、那覇地裁(片瀬亮裁判長)であった。女性側が証拠として提出した音声データに関して、古謝市長が事案発生間もない市側の聞き取りに「肩をたたこうとした時に胸に触れたと思う」と説明していたことが明らかになった。これまで市長は訴訟や記者会見などで「触っていない」「記憶にない」などと語っており、変遷する主張の信用性が焦点となりそうだ。 【写真】会見を約6分で切り上げ、足早に会場を後にする古謝景春南城市長 当時運転手だった女性は事案が起きた3日後、公用車内で古謝市長に 被害を訴えた際のやりとりを録音。第4回弁論ではその音声データや、市長から「すみませんでした」と送られてきたSNSメッセージ、一連のセクハラ行為を書き留めたノートなど19点を証拠として提出した。 女性側代理人の加藤裕弁護士によると、女性から被害申告を受けた古謝市長は「触らんよ」などと笑いながら、認否がはっきりしない態度を取ったという。