中古バイクの相場が史上最高値を更新中! 1000万円超えも続出!? 人気車種と取引額急騰の背景を解説
────────── 第4位 YZF-R7(OW02) ────────── 第4位はSBK向けのホモロゲーション機として海外向けに500台限定で発売されたYZF-R7だ。 その来歴はGPマシンYZR500からフィードバックを受けたトップエンドの市販機だが、当時はDUCATIの第1次黄金期。OW02は、参戦していた2002年シーズンまで輝かしい戦績を残すことができなかった。 本機のプレミアム性の高さは、OW02という開発コードが与えられている点に大きく起因している。ヤマハの開発コードにおける「OW」とは、WGP参戦マシンYZR500、MotoGP参戦マシンYZR-M1、Daytona200参戦マシンYZR750、TT-F1参戦マシンYZF750など、栄光に彩られたファクトリーマシンにのみ与えられる特別なもの。そして、公道走行可能なOWコードマシンは、1989年に国内500台限定で発売されたFZR750R(OW01)と、本機YZF-R7(OW02)の2機種しか存在していない。 OW01ことFZR750Rも人気で取引額も高いが、直近のデータとしてはOW02の価値が高い結果となっている。これは製造台数の少なさによる希少性の高さが要因と思われる。 本機は2022年以降、相場が急上昇。海外試乗では約800万円が小売価格の上限相場となっており、海外市場の活況が相場上昇を牽引していると考えられる。
────────── 第5位 RVF750(RC45) ────────── 第5位は3位で登場したVFR750R(RC30)の後継機となるRVF750(RC45)だ。1994年から1999年のSBKに参戦したホモロゲーションモデルで、DUCATI黄金期に挟まれた1997年にはシーズンタイトルを獲得するなど、輝かしい戦績を残している。 デビューから3連覇を達成した先代RC30と比べるとネームバリューでは劣るが、フルモデルチェンジを受けた改良機であり、馬力をはじめとしたマシンの完成度は格段に向上。さらに、RC30に比べて生産台数が大幅に少ないことから、その稀少性が今日のプレミアム価格を後押ししている。 実際、直近2年間の取引台数は4台と少なく、平均落札額は427万円と、RC30の452万円に迫る水準となっている。未使用車であれば、RC30同様に4桁落札も視野に入ってくるだろう。 なお、北米市場では走行距離1kmの未使用車に100,000ドル(約1,600万円)の値札が付けられている一方、ボリュームゾーンは3万~4万ドル(約480万~640万円)ほど。円安とインフレが進行すれば更に国内市場の相場も上がることになりそうだ。
Webikeプラス編集部