選抜高校野球 専大松戸に春の便り 笑顔はじけた、初切符 夢舞台、全力誓う(その2止) /千葉
<センバツ高校野球> ◇幾多の試練乗り越え 専大松戸のセンバツ初出場への道のりは平たんではなかった。秋季県大会初戦の市千葉との試合は、九回まで互いに無得点の投手戦となった。十回表2死二塁から大森の適時打で先制。これが決勝点となり2回戦に駒を進めた。 県大会準々決勝の千葉学芸戦は延長十六回、4時間25分に及ぶ熱戦。ナインは「練習通りに」と落ち着いた試合運びに徹し、最後は石神が1死満塁でサヨナラスクイズを決めた。しかし、準決勝の東京学館戦は九回表に4失点し、逆転負けを喫した。 センバツ出場選考の重要な参考資料となる関東大会には、開催県枠の第3代表として出場する可能性が残っていた。選手らは気持ちを切り替え、第3代表決定戦で千葉英和にコールド勝ちを収めた。 関東大会2回戦の鎌倉学園(神奈川2位)との試合には、1回戦の鹿島学園(茨城1位)との試合で完封したエースの深沢が再びマウンドに立った。好調な打線に支えられ、この試合も無四球の好投で完封し、4強入りを果たした。【長沼辰哉】 ……………………………………………………………………………………………………… ◆専大松戸高の横顔 ◇国際社会担う人材育成 1959年、「報恩奉仕」「質実剛健」「誠実力行」を建学の精神に掲げ、学校法人専修大学により設立された。「国際社会を担うリーダーを育てる」を理念とし、英語教育にも力を入れる進学校。目標に合わせたクラス編成などが行われており、現在は1257人が在籍している。 ◇全国レベルでの活躍多数 陸上競技部は各種目でインターハイ出場の常連。相撲部は過去にインターハイで団体3位になったことがあるなど、全国レベルで活躍する部活動が多数ある。 2019年に新人王を獲得した福岡ソフトバンクホークスの高橋礼投手は野球部OB。スポーツ界以外にも、放送、芸能など幅広い分野で活躍する卒業生を輩出している。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇2020年秋季公式戦結果 <地区予選> 代表決定戦 ○26-1 浦安(五回コールド) <県大会> 1回戦 ○1―0 市千葉(延長十回) 2回戦 ○7―0 長狭(八回コールド) 3回戦 ○8―0 幕張総合(八回コールド) 準々決勝 ○7―6 千葉学芸 (延長十六回、十三回からタイブレーク) 準決勝 ●3―6 東京学館 第3代表決定戦 ○9―1 千葉英和(七回コールド) <関東大会> 1回戦 ○8―0鹿島学園(茨城1位) 2回戦 ○6―0鎌倉学園(神奈川2位) 準決勝 ●2―9健大高崎(群馬1位) (七回コールド)