「部下の信頼なければ組織を率いていけない」“パワハラ疑惑”の79歳村長が議会で辞意表明 複数の職員から「辞めろと言われた」、「書類を投げつけられた」「民間企業と比べると公務員はダメと言われた」など訴え
職員へのパワハラなどの疑惑が浮上していた宮田村(長野県)の小田切康彦村長(79)が、12日朝、辞表を提出しました。午後の議会で村長は「部下の信頼なければ組織を率いていけない」などと述べ、辞表を提出した理由を説明しました。 【画像】取材陣に追われる村長 小田切康彦村長(79)は議会の終了直前、正式に辞意を表明しました。 2022年の参院選公示前に特定の立候補予定者のリーフレットを職員に配り公職選挙法違反にあたると指摘されたほか、職員へのパワハラを指摘する声も上がるなか、辞職を決断しました。 村長は「部下の信頼なければ組織を率いていけない。私の信条から外れるので(辞意を)表明した」などと述べ、辞表を提出した理由を説明しました。 また、自らの職員に対しての発言について「成長してほしい、いい仕事をしてほしいという思いが強くあり、表現が強くなったことはあると思う」と述べました。 パワハラの疑惑をめぐっては、複数の職員から「辞めろと言われた」、「書類を投げつけられた」、「民間企業と比べると公務員はダメと言われた」などの訴えがあったということです。 弁護士の聞き取りに対し村長は、「記憶はあいまい」とした上で、書類を投げたことは否定したが、民間企業と比べた発言をしたことは認めていました。 また、村長は取材に「本人がそうだと思えば、それはパワハラ」と答えていました。 小田切村長は現在3期目。 12日午後4時から会見を開きます。
長野放送