元ソフトBの大隣には巨人が熱視線!トライアウトで生き残ったのは誰?
プロ野球を戦力外になった選手たちの再挑戦の門戸を広げるための12球団合同トライアウトが15日、広島のマツダスタジアムで51人(投手26、野手25)が参加して開催された。トライアウトは無死1ボール1ストライクからシート打撃形式で行われ、投手は打者4人に登板、野手は交代で4打席立った。 元 ソフトバンクの大隣憲司投手(32)らの実績組も参加したが、ネット裏に陣取った各球団の編成部の目に留まったのは誰だったのか。某球団の編成の方の極秘チェックメモを見せてもらうと……そこには3人の名前に印がつけてあった。 トライアウトから拾い上げられるプレーヤーは平均すると10パーセントに満たない。戦力外通告後、有力な選手のほとんどは、水面下でオファーを受けてトライアウトには参加しないからだ。ファームの取材にいけばわかるが、どの球団も編成担当者がネット裏に張り付き、水も漏らさぬようにデータを集めている。つまりトライアウトを見なくとも現状の力は把握されている。トライアウト参加組は、その一次審査で漏れたメンバーということになる。 だが、トライアウトには、球団によれば編成部長以下複数メンバーが参加するため、ダブルチェックされることになり、編成担当の資料、データだけでは推し量れない主観が加わり、評価が変動することもある。 今回のトライアウトのメンバーは不作だった。各球団の編成の人数や、独立リーグ、社会人の関係者の数を見ると明らか。巨人は鹿取GMが自ら足を運んだが、毎年顔を見せる横浜DeNAの高田GMの姿はなかったし、阪神などは編成担当が2人来ているだけだった。 各球団には事前に要チェックリストが用意されている。そして、そのリストの選手の評価がトライアウトの進行と同時に入っていく。今回、見せてもらったのは、後チェック。そこには3人の投手に印があった。大隣、元巨人の乾真大(28)、元中日の岸本淳希(21)の3人だ。 実は、MLBアストロズの大慈弥功・環太平洋スカウト部長も奇しくも同じ3人をピックアップしていた。 「今日、目についたのは大隣、乾、岸本の3人。この3人はなぜクビになったの?と思うほどの内容だった。乾は最近覚えたてというツーシームが良かったし、ストレートは147キロ出ていた。左で、このスピードは魅力。岸本はスライダーがよく指にかかっていた。この3人はどこかあるんじゃない?」 見る人が見れば評価は重なるということか。