不正改造マフラー取締強化月間はすぐそこ! 取り締まり対象となるポイントとは
6月は「不正改造マフラー取締強化月間」!どんな点がチェックされる?
バイクの醍醐味といえば走ることはもちろん、カスタムして自分好みのマシンに仕上げることも挙げられます。しかしカスタムに熱中するあまり、知らずしらずのうちに違法な改造になっていることも珍しくありません。 【画像】「えっ…!」これが不正改造マフラーの「測定方法」です(10枚) 毎年6月は"不正改造マフラー取締強化月間"となっており、警察の取り締まりが強化される期間。とくに「マフラーを交換した」というバイクユーザーは、保安基準を満たしているかチェックしておきたいところです。
そもそも不正改造車は、道路の安全を脅かし交通の秩序を乱すだけでなく、騒音などの環境悪化や排出ガスによる大気汚染の要因になっています。そのため社会的な問題となっており、不正改造車の排除が強く求められているのが現状です。 その対策の一環として、国土交通省では、関係省庁や自動車関係32団体と協力して、「不正改造車を排除する運動」を1990年から毎年6月に全国で展開しています。 取り締まりの対象となるのは、改造によって道路運送車両法の保安基準を満たさないバイクやクルマ、トラックなどのすべての車両。排除項目はいくつかに分かれていますが、バイクにあてはまるのは「不正改造マフラー」に関することがメインのようです。 では、どのような点が取り締まり対象のポイントとして挙げられるのでしょうか。
不正改造マフラー取り締まりのポイントは、排気音と排気ガスの2つ。とくにマフラーのカスタムで違法となりやすい排気音についてスポットをあててみましょう。 取り締まりで対象となったバイクは、排気音が基準以下に収まっているか専用の機械で測定されますが、測定方法はバイクが製造された時期によって2つに分かれるのがポイントです。 たとえば平成22年4月以前に製造されたバイクは、"近接排気騒音"という方法で調べます。まず、 マフラーと同じ高さで後方45度で50cm離れた位置に測定器を設置。最高出力が5000回転を超えるバイクは、エンジンの半分の回転数で測定し、最高出力が5000回転以下のバイクは、75%の回転数で測定します。 なお音量の基準値は、126ccを超えるバイクが94dB(デシベル)、125cc以下の原付二種が90dB、50cc以下の原付一種が84dBとなっています。 想像しにくいかもしれませんが、たとえば原付二種の90dBは「騒々しい工場内」「カラオケ店の室内」「子どもが持つ防犯ブザー」などの音の大きさが目安になるといわれています。