NISAで「損切り」ってどう見極めるべきですか? 株価が下がったなら早く売ったほうがいいと思うのですが、どう判断すべきなのでしょうか…?
NISA(少額投資非課税制度)で投資をしていると、株価が下がったときに「損切りすべきかどうか」を迷う場面に直面することがあります。株式市場は変動が大きく、特に暴落時には不安が高まるため、損切りを検討する人も多いでしょう。 しかし、NISAは長期投資向けの制度であるため、短期的な価格変動に一喜一憂すべきではありません。株価が大幅に下がっても損切りをしないほうが良い場合と、逆に損切りをすべき場合とは、それぞれどのような状況なのか、考慮すべきポイントを以下にまとめました。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
損切りをしないほうがいい場合
損切りを急がずに株式を保有し続けるほうが有利な状況もあります。NISA口座の特性を理解し、冷静に判断することが重要です。 ■長期的な成長を期待できる銘柄 株価の一時的な暴落は、多くの場合、外部の要因に影響されます。市場の一時的な混乱や景気後退、地政学的なリスクなどによって株価が下がることがありますが、企業自体の業績が安定していて成長が見込まれるケースでは、あえて損切りを急ぐ必要はありません。 例えば、大手企業や成長が期待される分野に属する企業の株価が下落した場合でも、その企業の財務状況を見極め、長期的な視点で投資を続けることが有効です。NISAの非課税期間に制限はないため、焦らずに株価回復を期待しましょう。 ■暴落の原因が一時的 株価の急激な下落の原因が一時的であり、特定の企業や業界全体の問題ではない場合、焦って損切りする必要はないかもしれません。 例えば、政治的な不安や自然災害、金融市場全体の不安など、短期間で解消される可能性のある要因による下落であれば、しばらく待てば株価が回復する可能性もあります。 これらのケースでは、市場全体が一時的に下落しているだけで、個々の企業の業績や将来性に大きな影響を与えるものではないことも多いです。 ■NISAの非課税メリットを活かしたい NISAの最大のメリットは、非課税で運用益を得られることです。通常、株式の売買益や配当には20%以上の税金がかかりますが、NISAを使うことでその税金が免除されます。そのため、損切りをしてしまうと、この非課税枠を無駄にしてしまう可能性があります。 株価が下がった場合でも、将来、回復が見込めるならば、非課税枠を最大限に活用するためにも、保有を続けるほうがいいでしょう。