NISAで「損切り」ってどう見極めるべきですか? 株価が下がったなら早く売ったほうがいいと思うのですが、どう判断すべきなのでしょうか…?
損切りすべきとき
一方で、損切りが必要な状況もあります。特に、対象企業や特定業種・業界の状況が著しく悪化し、株価が回復する見込みがない場合には、損切りを早めに行うことで損失を最小限に抑えることができる可能性があります。 ■企業のファンダメンタルズが悪化したとき 株価が下落した背景が企業固有の問題であるときは損切りを検討する必要があります。企業の業績が悪化し、財務状況が危険な状態になった場合、その株価が短期間で回復する可能性は低くなります。 特に、倒産リスクが高まっている企業や、衰退が懸念される業界は、損失がさらに大きくなる前に売却するのが賢明と言えます。ファンダメンタルズ(企業の業績や財務状況)が著しく悪化した場合、株を持ち続けるリスクが高くなるため、早期に損切りを決断することが重要です。 ■投資目的が達成できないと感じたとき 投資を始める際には、目標や期間を明確に設定することが重要です。例えば、一定の金額を達成したら売却する、特定の目的のために資金を準備する、などの目標がある場合、その目標が達成できないと判断した段階で損切りを検討することが有効です。 また、市場動向や経済状況が変化し、当初の投資計画が崩れたときも損切りを考えるタイミングです。投資目的が変わったり、新たな投資対象が見つかったりした場合は、早めにポジションを見直すようにしましょう。 ■リスク許容度を超えた場合 投資においては、自分が許容できるリスクの範囲内で運用することが大切です。株価の下落が自分のリスク許容度を超えてしまい、精神的な負担が大きくなった際は、無理に保有を続けるのではなく、損切りをしてリスクを減らすことも選択肢の1つです。 特に、ほかの資産や家計に影響を及ぼすような損失リスクが発生している場合は、早めに行動することで損失を限定的に抑えることができます。
まとめ
NISAは長期投資向けなので、株価が一時的に下がったからといってすぐに損切りする必要はありません。しかし、企業の根本的な問題が見える場合や、リスク許容度を超えた場合は、損切りを検討することが適切です。 損切りをするべきかどうかは、株式の将来性、投資の目的、リスク許容度をもとに冷静に判断することが重要と言えるでしょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部