宇検村の魅力伝えたい 元気の出る公社が旅行部設立 経済活性化、関係人口拡大へ
鹿児島県奄美大島の宇検村と奄美観光(本社奄美市、渡慶彦社長)が出資する第三セクター「宇検村元気の出る公社」(代表・元山公知宇検村長)はこのほど、旅行部を新たに設立した。村観光物産協会や地元事業所などと連携し、村内での宿泊と観光、農・漁業体験などを組み合わせたツアー旅行を造成・販売する。19日は事務所の開所式があり、関係者が旅行部の発足を祝うとともに村の更なる発展に向けて意欲を高めた。 旅行部の設立は、村の観光基本計画に基づく取り組みの一環。「奄美大島の奥座敷」と言われる宇検村の認知度を高め来島者を村へ呼び込むのが狙いで、観光促進のほか地元事業者らとの交流などを通して経済活性化や関係人口の拡大などを見込む。 事務所は宇検村湯湾の旧うけん市場建物内に設置する。開所式には村職員や観光関係者ら約20人が出席し、神事で事業の成功を祈った。旅行部担当の高岡斉さん(76)は「村民が大切にしてきた文化や、豊かな自然と人との関係性、宇検村ならではの素朴な魅力を、ツアーを通して伝えたい」と抱負を述べた。 ツアーは主に村観光物産協会が作成、提案し、公社が受注して販売する。今後ホームページなども作成する予定という。同協会の新元一文事務局長(54)は「旅行者の細かい希望に沿ったプランや、地元旅行会社だからこそできるディープなプランを提案していく」と意気込んだ。
奄美の南海日日新聞