【住之江ボート 全大阪王将戦】太田和美 トップSから堂々と逃げて13回目のオール大阪制覇
ボートレース住之江の「第63回全大阪王将戦」は7日、12Rで王将位決定戦(優勝戦)が行われ、圧倒的人気を背負った1号艇の太田和美(52=大阪)がトップスタートで逃げ切って2022年5月6日のラピートカップ以来となるオール大阪13回目の優勝(王将戦は16年1月7日以来5回目)。一昨年12月29日のからつ以来となる約1年ぶりの美酒に酔った(通算では91回目の優勝)。2着に上條暢嵩、3着は木下翔太が入った。 こんな太田を待ちわびていた。予選首位からの王道V。誕生日の準王将位戦をインから圧勝すると、最後も力強いレースで走り抜けた。昨年はまさかの優勝0。今年はいきなり年始に輝いた。 「長いこと優勝していなかったんで、ちょっと緊張しました。予選トップやのに準優で負けたりとかもあったんでね。流れを変えたいなと思っていました」 1マークは一瞬、ヒヤッとした。山崎郡が3コースから鮮烈捲り差し。「ターンマークに寄り過ぎました」と言う太田に艇を並べた。それでも太田には強じんな出足がある。グッと前に出た。あとはオール大阪13回目、王将戦5回目のVゴールへ飛び込むだけだった。 「大阪はみんな実力が凄いんで、なかなかチャンスはないけど、そのチャンスに勝てて良かったです」 レースを見ている限り、まだまだ実に若々しい。もうひと花、さらにふた花。G1でも一発ガツンともぎ取って、SG戦線に帰ってきてもらいたい。そのきっかけとなる優勝だった。 ◇太田 和美(おおた・かずみ)1973年(昭48)1月6日生まれの52歳。奈良県出身の52歳。大阪支部。91年11月7日に69期生として住之江でデビューし、その節の3走目で初勝利を挙げ、いきなり優出。翌年8月3日の住之江で初V。98年12月23日の住之江グランプリでSG初制覇以降、SGは32優出7V。G1は102優出で21Vを誇る。同期に三嶌誠司、仲口博崇、田中信一郎、山本浩次ら。1メートル65。血液型A。