パンマニアが夢中の「ロブロ」とは? 注目の3軒をリポート
人々が押し寄せる人気店
高加水のサワードウや、ロブロといった日常のパンはもちろん。カルダモンロールやデニッシュペストリーといったスイーツ系も得意とし、一日中こまめに焼き上げていつも焼き立てを並べているのもうれしい。デンマークのロースタリー「プロローグコーヒー」の豆を使ってコーヒーも提供。
シンプルにして華やかなロブロ
「ジュノ・ザ・ベーカリー」のロブロは、オーガニックライ麦を使用したシード入り。焦げるほど焼いた表面が発するモルティな甘さ。濃厚な香ばしさと、カラフルな酸味、そしてスパイシーさは、スペシャティコーヒーを思わせる。 ぼろぼろと崩れてくれる表面と、シードのつぶつぶ感が快ちよい食感を生む。ナッツではなく、発芽ライ麦を使用して、生地の風味を邪魔しないのもうれしい。
チーズパン「BMO」はマストバイ
「ジュノ・ザ・ベーカリー」でみんなが買っていっていたのが、BMO(Bolle Med Ost=チーズ入りバンズ)。レジで注文するとオーダーがBMO製造カウンターに伝えられる。バンズを切り込みを入れ、スライサーでコンテチーズを削って、たっぷりのバターとともに目の前ではさんでくれるのだ。 このサワードウバンズもすごかった。バーベキュー会場かという濃厚な香ばしさと、ばりっと弾ける食感。なのに高加水生地で中身は湿って、舌の上にオンした途端にとろけだし、バターのとろけと一体に。そして、コンテチーズの熟成感がたなびく、完璧な食べ物。
シグニチャーはカルダモンロール
「ジュノ・ザ・ベーカリー」名物のカルダモンロール。このあふれるミルキーさ、芳醇極まりないデンマーク産バターの香り、とろとろの溶け味……生地がホワイトチョコを彷彿とさせるとは!そんなまったり感の中で粗挽きのブラックカルダモンが咆哮、アクセントに。1日中こまめに焼きあげ、常に焼き立てを提供し、クオリティを保っている。ゲットしたなら即かじりつく勢いで、テラス席で食べたい。 Juno the bakery(ジュノ・ザ・ベーカリー) Århusgade 48, 2100 København, Denmark インスタグラム/@juno_the_bakery