「東京、京都は混みすぎ」「エベレストはゴミだらけで衛生も…」 アメリカの旅行ガイドが選んだ「行くべきではない旅行先」15選!?
【ヴェネツィア(イタリア)】 ヴェネツィアはすでにオーバーツーリズムの対策を始めているが、それでも狭い街路は観光客であふれており、街は住みにくい状態が続いている。昨年からは日帰り観光客から入場料を取っているが、そんな対策では意味がないと批判も起きている。 【リスボン(ポルトガル)】 リスボンでは住宅の60%が旅行者向けになっているといい、世界で3番目に暮らしにくい場所にも選ばれた。生活費や住宅費の高騰が進んでおり、2013年比でおよそ30%の人口が減少した。 【サムイ島(タイ)】 有名なリゾート地であるサムイ島は、バリ島と同じくオーバーツーリズムによる問題を抱えている。規制がない中で観光開発が次々に進められており、環境破壊も進んでいる。2025年にはこの島で撮影された人気ドラマシリーズ新作の公開が控えており、観光客の増加と問題のさらなる悪化が予想されている。 【エベレスト】 1953年の初登頂から70年以上経った現在、エベレストはお金さえあれば登山経験の乏しい観光客でも登れる山になっている。山岳ガイドによると「過去には雪を見たことのないお客さんもいた」という。エベレストのネパール側、サガルマータ国立公園には毎年5万8千人が訪れるといい、登山ルートでは時に渋滞が発生し、沿道の村にはカフェやホテルもできた。現在、エベレストにはおよそ30トンのゴミと膨大な量の人糞が放置されているという。
【アグリジェント(イタリア)】 シチリア島南部のアグリジェントは古代ギリシア時代から続く古都で、多くの遺跡が残っていることでも知られる。しかし近年、この地域は干ばつに見舞われており、夏季の気温上昇も相まって慢性的な水不足に陥っている。水不足で休業する企業やホテルなども出ているが、地元政府の対策は不十分で、地元住民からの不満の声は大きい。2025年には大きなイベントを控えているといい、観光客の増加が水問題をさらに悪化させると不安視されている。 【イギリス領ヴァージン諸島】 ヴァージン諸島はクルーズ船による観光を重点に置いている。しかし、クルーズ船の観光客は既存の脆弱なインフラを圧迫するが、レンタカーやレストランなどで費やす金額は少ない傾向にあるという。政府は観光業に関する包括的な計画を持っていないと、住民らは批判している。 【ケララ州(インド)】 インド南部の海沿いにあるケララ州は美しいビーチで知られ、2023年には国内外から年間2千万人以上もの観光客が訪れている。しかし、観光客の急増は乱開発を招いており、環境破壊だけでなく、地滑りなどの災害も増えている。昨夏には豪雨による大規模な地滑りが起き、400人以上が命を落とした。