「こんなに政治的になるとは」ラッセル、GPDA理事のお仕事にボヤき漏らす。FIAには協力姿勢維持
メルセデスF1のジョージ・ラッセルは、グランプリドライバー協会であるGPDAの理事を務めているが、その仕事の大変さを今年は特に感じているようだ。 メルセデスF1、12年間共に戦ったハミルトンへ贈るスペシャルムービー公開 ラッセルは2021年からGPDAの理事を務めているが、2023年にセバスチャン・ベッテルが引退したことで、GPDA理事の現役ドライバーはラッセルのみという状況になった。 ラッセルはGPDAを代表する人物として、2022年にはサウジアラビアGPでのテロ攻撃後のストライキ危機への対処や、ドライバーとFIA会長のモハメド・ベン・スレイエムとの間に存在する緊張した関係などにも対応してきた。 最近では特にドライバーの汚い言葉遣いに対する取り締まりが物議を醸したが、そこでもGPDAを代表してラッセルが矢面に立った。なおGPDAは11月に、ドライバーを「ひとりの大人」として扱うよう求める書簡を発表している。 ラッセルはこの書簡に対するFIAの反応が無いことにショックを受けたと認めているが、スレイエム会長は別メディアへのインタビューの中で「彼らには関係ない」と切って捨てていた。 ドライビングの仕事だけではなく、こういった問題にも関わってきたラッセルは、GPDAの理事となったときには、これほど多くの問題を抱え、さらに政治的になるとは思ってもいなかったと語った。 「GPDAでのこの役割にサインしたときは、こんなにたくさん仕事を抱えて、それがこうも政治的になるとは予想もしていなかったよ」 ラッセルはmotorsport.comを含む一部メディアに、そう語った。 「このスポーツのそういった側面については、よく分からないよ。僕はもっとスポーツ的な観点や安全の側面からたくさんの仕事をしたかった」 「でも今はスポーツの政治についてしか話をしていないみたいだ」 「その件(FIAのガバナンス体制の変更など)についてはあまりコメントしたくない。そういった事について詳しく言えるほどじゃないからね」 「だけど僕がこれで浮き彫りになったと思うのは、ドライバーみんながこのスポーツにとっての最善のために一致団結しているということだ。僕達は透明性を求めている。そしてFIAのことは支援したい。それだけだよ」
Alex Kalinauckas