「転んでも立ち上がるのがアトレティコのDNA」 2度敗北の悔しさを受け継いだカンテラーノは悲願へ導けるのか!?
“ロロ”の愛称で親しまれるアトレティコ・マドリードのMFロドリゴ・リケルメが、2024-25シーズンのチャンピオンズリーグ初戦を控える中、インタビューに応じた。18日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。 ロヒブランコスのカンテラにおける“至宝”とも称されるとロロが、悲願のビッグイヤー戴冠に向けた2024-25シーズンの冒険に出発する。日の目を浴びたジローナでの武者修行から復帰した昨シーズンは、公式戦47試合に出場し4得点6アシストを記録すると、チャンピオンズリーグではグループE第5節フェイエノールト戦でマン・オブ・ザ・マッチに選出される活躍ぶりを披露。今シーズンもここまでリーグ戦4試合に出場するなど、コンスタントにプレー機会を得ている。 今シーズンから大会方式が一新され、まず18日に第1節でライプツィヒと対戦するロロは「もちろん、ワクワクしているよ。チャンピオンズリーグの週が来るたび、僕たちだけでなく、すべてのサポーターが興奮し始めるんだ。ベストを尽くさないと」と高揚感。続けて「新フォーマット? 僕はそういうことをあまり重要視していない。今日はこのチームと対戦する、という事実にだけ向き合っていて、それはこれまでと変わらないからね。2試合増えたのは確かだけど、結局のところ、誰もがプレーしたいと思う美しい大会であることは変わりがないわけだし、僕たちは最大限の熱意を持ってそこに向かうよ」と“パルティード・ア・パルティード(1試合1試合)”と強調した。 ディエゴ・シメオネ体制13年目を迎えた今夏には、2億ユーロ(約325億円)以上を費やした大型補強で、クラブ史上初のチャンピオンズリーグ優勝に向けた覚悟を示したアトレティコ・マドリード。カンテラ出身の同選手も「僕たちアトレティはみんな、出場した2つのファイナルでどちらも勝てなかったという傷があるけど、当然希望は揺るいでいない。転んでも立ち上がるのがこのクラブのDNAの一部だ。何ごとにも全力で取り組む姿勢で、この大会にも臨むつもり」と告白。加えて、「僕たちにはすべてのものを賭けてでも戦える人々が揃っていると思うし、そのことに少しでも疑問を抱いている人はいないだろう。これら(タイトル)のことについて話すのは時期尚早だけど、僕たちの野心は200パーセントだし、本当にそれを望んでいるんだ」と垂涎の的であることを語った。 また、同大会での思い出にも言及。やはり、前述したフェイエノールト戦に触れたロロは「感動的だった。チャンピオンズリーグでの初フル出場。それに寒かったことも覚えている。僕はとても寒がりだから、もちろん走らないわけにはいかなかった。さもなければ、凍え死んでしまうからね(笑)」とジョークを交えつつも、「MOTMのトロフィーは両親の家に飾ってある。彼らがそれに1番相応しいんだ」と家族への感謝を改めて述べている。 最後に、「僕はもう24歳。どこにでも行ける大人になったからこそ、心で感じたことを尊重した。ここに残って、このカラー、このシャツ、このエンブレムを守り続けること。それが僕の本心だったから、決断は簡単だった」とローマを筆頭に複数クラブから関心を寄せられていたことを認めた同選手。愛するクラブとともに、ロロの渇望するビッグイヤーへの挑戦が始まる。
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