「なんでみんなと違うの?」子どもの友達に“自閉症”の子がいたら、親としてどう説明すべきか。シングルマザーがアメリカで驚いたこと
アメリカでシングルマザーをしながら、子育てについて発信しているひろこです。 私は息子が6歳の時に自閉症について話したのですが、きっかけは自閉症の娘さんがいる友達との会話でした。 「差が歴然…!」“アメリカ育ち”の子どもが日本の小学校に体験入学したら…衝撃を受けた「日本の小学生の姿」 「公園に行ったときに、独り言の多い娘を見た他の子ども達が『変な子が来た』みたいな感じで逃げて行っちゃって......」 と悲しそうに話していました。 きっとその公園で遊んでいた子ども達にとっては今までに自閉症の子との関わりがなかったので、お友達の娘さんのことを「変な子」と思ってしまったんだと思います。 息子の義理のお兄ちゃんも自閉症なのですが、当時私は6歳だった息子にまだそのことを説明していませんでした。でもこのお友達の話を聞いて、そろそろ息子に説明する時期なのかもしれないと思いました。 絵本を使って話してみたことや、学校の先生に相談したときに「これを忘れずに伝えてください」と教わったことを紹介しています。
「できない」ではなくて「違う」という言葉で説明
まずは自閉症の子を題材にした『My brother Charlie』(Scholastic Press)という有名な絵本を息子に読んでみました。 Charlie’s brain works in a special way, because Charlie has autism. (チャーリーは自閉症なので、彼の脳は特別な働き方をしているんだよ) と絵本の中に書かれていたので、息子にはこんな風に話してみました。 「お兄ちゃんの脳も特別な働き方をしていて、みんなと少し感じ方が違うから、こだわりが強かったりするんだよ。○○くんは頭の中で考えるかもしれないけど、お兄ちゃんは口に出して考えるのが好きみたい」 息子は「特別」という言葉が魅力的に聞こえたようで 「お兄ちゃんは特別な脳みそを持ってるからレゴが得意なんだ!いいなぁ~」 とレゴやプラモデルが得意なお兄ちゃんのことをうらやましがっていました。 『All my stripes』(Magination Press)という本も一緒に読みました。こちらもすごく有名な絵本で、主人公のシマウマを通して、自閉症の子たちがどんな気持ちなのかが書かれています。 「みんなが平気な音で怖くなったり、食べ物が粘土みたいに感じたり、みんなとは感じ方が違うこともあるんだよ」 と、自閉症の子が感覚に敏感なことも息子に説明しました。 何かができるかできないかではなくて「違う」という言い方をして説明すると、子どもも相手に対してリスペクトの気持ちを持って理解できるんじゃないかなと思います。