「なんでみんなと違うの?」子どもの友達に“自閉症”の子がいたら、親としてどう説明すべきか。シングルマザーがアメリカで驚いたこと
「どうしてあの子だけいいの?」と言われたら?
自閉症の子が一人だけ列に並べなかったり、静かにできなかったり、みんなと違う行動を取っているのを見ると 「どうしてあの子だけやらなくていいの?」 と子どもが疑問を持つこともありますよね。 小学生になると一人ひとりの違いをさらに理解し始めるので、この時期の子ども達は”fairness”(公平さ)に対してとても敏感になるそうです。 こんな時、先生は子どもたちにこんな風に説明してくれているそうです。 「公平って、みんなが同じものをもらうことじゃなくて、みんなが必要なものをもらうことなんだよ。そしてみんなが自分にできることをすることなんだよ。きっと必要なものはみんな違うよね。 誰かが静かに過ごす時間が必要な時に、他の子はお友だちと外で走り回る時間が必要かもしれないね」 アメリカでは小学校などで子どもに平等(Equality)と公平(Equity)の違いを説明するときに、この絵がよく使われます。 次回は、当事者の声も交えながら、クラスに自閉症の子がいたとき、子どもへの説明で避けるべきワードについてお話します。
【Profile】ひろこ(@hirorokok)
カリフォルニア在住、7歳男子のママ。20歳でアメリカに留学。カレッジを卒業後、コンサルティング会社、貿易会社に勤務。2児のシングルファーザーだった元夫と結婚。非行少年だった長男と自閉症の次男の子育てを通して、ペアレンティング(子育て)について専門家から学ぶ。その後自身の息子を出産、離婚してシングルマザーに。現在は日系企業のアメリカ支社で経理部に所属。誰かの役に立つことを願い、アメリカの子育てアイデアを発信。初の著書『LA在住のママがやっている アメリカ式・はじめてのお金教育』(KADOKAWA)が好評発売中。
with online