サントリーホールディングス(1)2年に1回全従業員に健康面談 創業時から「人こそが経営の重要な基盤」という考え
【一人一人に担当看護職】
「従業員一人一人に担当の看護職が決まっています。健康上の問題を抱えたときに、すぐに看護職のことを思い浮かべることができるのも利点です。健康面談をした看護職なら話しやすい。病院に行った方がよいかなどちょっとした悩みも、相談しやすいと思います」(池田部長)
健康上の問題を気軽に相談できる人がいるのは心強い。同社のようなシステムがどの企業にも広がればいいが、現状はそうではない人や、リタイア後の不安もある。そんなときも、かかりつけ医やかかりつけ薬局などを活用し、気軽に健康相談できる窓口を作っておくことは大切だ。 (取材・安達純子)
■サントリーホールディングス株式会社 サントリーグループ全体の経営戦略の策定・推進、およびコーポレート機能。グループ会社270社。従業員数4万1511人(2023年12月31日現在)。創業1899年。2009年設立。経済産業省等の「健康経営優良法人(ホワイト500)」に8年連続で認定。
【健康経営とは】従業員の健康管理を経営的な視点で考え戦略的に実践すること。従業員の健康が生産性や企業価値の向上につながり、就活や転職先企業の指標にも。