「クリーンに競うことを願っているわ」金メダル7つの米競泳スターが中国選手のドーピング疑惑に言及【パリ五輪】
「今週の競泳では、全選手がクリーンに競うことを願っているわ」 7つの金メダルを獲得してきたアメリカの競泳女子選手ケイティー・レデッキーは7月24日、パリ五輪の記者会見でそう話したと『New York Post』などが伝えた。彼女がそう話したのは、前回の東京五輪では、競泳の中国人選手23名が禁止薬物トリメタジジンを開幕の数か月前に摂取していたことが明かされながら、出場を許された経緯があるからだ。このとき、世界アンチドーピング機構(WADA)は、当該選手たちが汚染されたキッチンを使用していたからそうなったという説明を受け入れ、彼らの出場を認めている。そのうちの数名は、パリ五輪にも出場するのだ。 【画像】エアコンなしの質素なデザイン? パリ五輪選手村の全容をチェック 「本当に重要なのは、禁止薬物なしに練習をしてきたかということ。そうであることを願っているわ。世界中できちんとテストがされてきたことも」とレデツキーは続けた。 同日、国際オリンピック委員会(IOC)は、2034年冬季五輪の開催地がアメリカのソルトレイクシティになると発表したが、開催地ユタ州の役員とアメリカのオリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)が、WADAの決定に「敬意を示すこと」を確証する書面をかわすことが条件に。もしこれが約束されなかった場合、ソルトレイクシティの開催権が剥奪される可能性もある。 というのも、アメリカ政府と連邦捜査局(FBI)は中国のドーピングスキャンダルにメスを入れるべく、調査に乗り出していた。これを棄却することが、2034年冬季五輪の開催条件と、突きつけられているわけだ。 ただし、実際に競技する選手からすれば、ライバル全員が禁止薬物を使っていない“クリーンな選手”であることを願って当然だ。レデッキーは言う。 「アスリートは透明性を望んでいる。未回答の質問が明かされることも。現時点では、私たちはここにレースのために来ている。隣のレーンに誰がいようと、彼らと競い合うことになる。私たちはテストをする側ではないけれど、誰もがルールを遵守することを願っているわ。現在、そして未来のためにも」 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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