<頂点へ・センバツ山梨学院>選手紹介/7 山本和輝捕手/芦沢幸輝投手 /山梨
◇体格生かし重心操る 山本和輝捕手(2年) 183センチ、95キロの恵まれた体格を生かし長打を狙う。ストレートを下から打とうとしバットに当てられないことが多かった。センバツに向け、球を上からたたくイメージで打ったり、バットを上から出すため、右足をタイヤに乗せバットを振る練習を繰り返したりしている。 捕手として練習で力を入れているのは二塁への送球だ。後ろに重心を残しながら投げることで「球が低くなり過ぎないように気を付けている」と話す。 新チームでは、寮や練習時にチームをまとめる役割を任されることもあり、練習中は率先して大きな声を出し、後輩への声掛けも欠かさない。相沢主将を思いやり「主将だけに任せず、主将にすべてを背負わせないように」と心掛ける。 2020年夏の甲子園交流試合では、観客席から応援を届けた。「どこに球が来ても打てて、点数をとれるように」。体格を生かしたフルスイングを甲子園の舞台でも見せるつもりだ。 ◇リベンジへ制球工夫 芦沢幸輝投手(2年) コントロールの改善に力を入れる。打たれることが多かったスライダーは、リリースポイントを一定にするため体を縦に振るよう意識し、制球を安定させるための工夫を重ねる。関東大会で自己最速の136キロを記録したが、開脚や肩甲骨をほぐすストレッチで柔軟性を高め、体のしなりを良くし球速がより上がるよう努める。 投げる直前に腕を引くテークバックの動作が似ているため、元中日の岩瀬仁紀さんの実戦の動画を見て投球フォームを研究する。岩瀬さんの速いストレートや大きく曲がるスライダーを目指す。 もう一人の憧れは伯父で元広島の芦沢公一さんだ。自身で課題を見つけ克服してきた公一さんのように「野球で自分の考えを持てるようになりたい」と話す。 関東大会の決勝でインコースのスライダーを打たれた悔しさが残る。「センバツでは同じ球で三振をとりたい」と重ねてきた練習の成果を発揮しリベンジを誓う。=つづく