ソニーG、手術支援ロボット開発 マイクロサージャリー、試作機が微小な組織を処置
ソニーグループは大学の医学部や医療機関などと共同で、手術支援ロボット技術の開発に取り組んでいる。 【関連写真】ICRA2024のソニーブース(SNSから) 同社は今月13日から17日まで横浜市内で開催された米団体IEEE主催のロボット国際会議ICRAで技術開発の現状を紹介した。 同社が取り組んでいるのは手術器具の自動交換と精密操作が可能なマイクロサージャリー支援ロボット。 試作機は血管や神経といった微小な組織を顕微鏡などの利用により処置する。 同試作機はすでに今年2月に愛知医科大学で、マイクロサージャリーを専門としない医師や医療従事者により直径約0.6ミリの動物の血管吻合に成功している。同社では器具を自動交換する手術支援ロボットとしては、微小血管吻合に成功した世界最初の事例と説明。 ソニーが得意とする高精細4K映像技術も応用されている。患部や手術器具の動作を高精細に確認できるよう、ソニーセミコンダクターソリューションズ開発の1.3型4K OLEDマイクロディスプレーを活用、色、質感、奥行きを忠実に再現した。視覚でも医師の作業を支援する狙いがある。
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