ドルトムント、ジローナ躍進に貢献のブラジル代表DFヤン・コウト獲得! 買取義務付レンタル
ドルトムントは3日、マンチェスター・シティからブラジル代表DFヤン・コウトが期限付き移籍で加入することを正式に発表した。 ドルトムントの発表によると、レンタル期間は2025年6月30日までの1年間で、特定の条件を満たした場合はシーズン終了後の買い取り義務が発生するようだ。ドイツメディア『スカイ・ドイツ』によると、完全移籍に移行する際の移籍金は2500万ユーロ(約40億円)で、そこにボーナス500万ユーロ(約8億円)が加えられる模様。移籍金総額は最大で3000ユーロ(約48億円)にのぼる見込みで、契約期間は2029年6月30日までだという。 コウトは2002年6月3日生まれの現在22歳。ブラジルのコリチーバでトップチームデビューを飾った後、2020年夏にマンチェスター・シティへ買い取られ、18歳で欧州へ上陸した。2020-21シーズンはジローナへ、翌2021-22シーズンはブラガへのレンタル移籍を経験し、2022-23シーズンからは再びジローナへ貸し出される。2年目となった2023-24シーズンは、右ウイングバックとしても右サイドバックとしても不動の地位を確立し、公式戦39試合の出場で2ゴール10アシストを記録。ラ・リーガ開幕直後から躍進を遂げたジローナを支え、3位フィニッシュとクラブ史上初のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に大きく貢献した。 また、ジローナでの活躍が高く評価され、2023年10月にはブラジル代表デビュー。ピッチに立つ機会はなかったが、コパ・アメリカ2024に臨むブラジル代表メンバーにも選出された。これまでに国際Aマッチ通算で4試合出場を記録している。 ドイツの名門で背番号「2」を背負うコウトは、ドルトムントのクラブ公式サイトを通して次のようにコメントを発表した。 「夢が叶ったよ。ブラジルの子どもたちはみんな、このクラブがいかに大きく、ファンが情熱に溢れているかを知っており、“黄色い壁”に魅了されているんだ。ドルトムントのユニフォームを着て、この素晴らしいスタジアムの迫力と感動を味わうのが待ちきれない」 2023-24シーズン、ドルトムントはブンデスリーガこそ5位で終えたものの、CLでは11シーズンぶりの決勝進出を果たした。今夏にエディン・テルジッチ監督が退任し、来る2024-25シーズンはクラブのOBでもあるヌリ・シャヒン監督の下で新たなスタートを切る。 今夏の移籍市場では、シュトゥットガルトからドイツ代表DFヴァルデマール・アントンとギニア代表FWセール・ギラシ、ブライトンからドイツ代表MFパスカル・グロスを完全移籍で獲得。実績のある実力者が次々と加入するなか、レンタルバックやアカデミーからの昇格を除くと、コウトは今夏4人目の新戦力としてクラブに迎え入れられることとなった。
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