恐ろしい…「分譲マンションの住人」が数年後に直面する“深刻な問題”【専門家が解説】
築古マンションに高齢者が住む…「2つの老い」にどう備えるか
人も建物も老いると、いろいろな問題が起きる。高齢になれば、程度の差はあれど誰もが足腰は弱くなる。部屋内、共用部分ともに段差が多くフラットではないマンションは、自身が住むうえでも辛いし、将来を考えても需要が見込みにくい。 その他にも、段差にスロープなどがなく車椅子の利用が不便、エントランスに車が横付けできない、身体障害者用の駐車場がない、エレベーターがないマンションにいたっては致命的だ。 身体が動かなくなった後、もっと便利なところに引っ越そうと思っても、その頃には気力も減退、年金暮らしで捻出できるお金もないということになりかねない。 マンションもまた、維持するうえで必ず必要になる大規模修繕、そのうち必要になる建て替え問題、賃貸化・高齢化による管理組合役員のなり手不足、管理費等の滞納者の増加、独居高齢者の孤独死など、高経年マンションに関する問題はあげ出したらきりがないし、すでにこれらは深刻な社会問題になりつつある。 日下部 理絵 マンショントレンド評論家 オフィス・日下部 代表