ブレない「自分なりの正義」を持つための考え方【里崎智也×五十嵐亮太のライフハックベースボール!】第27回
■世の中はわかりやすい善悪ばかりじゃない 里崎 これまで亮太の考えを聞いていて思ったけど、僕の考えと亮太の考えが違うように、人の数だけ「正義」というものがあるんだと思う。そしてそれは、何度も言っているように、法律に触れない限りは「これが正しい」「これは間違っている」と簡単に判断できるものではなくて、その人の歩んできた道のり、哲学とか人生観によって変わってくるものだよね。 五十嵐 そして、サトさんの言うように「法律に抵触しないこと」、そして「自分の正義を他人に押しつけない」で、互いの考えを尊重する。それが、自分にできる最善の方法なのかもしれない。サトさんと話をしているうちに、そんな気持ちになってきました。 里崎 前回、亮太自身が言っていたように、子どもの頃に憧れた戦隊シリーズや特撮ヒーローみたいに、世の中はわかりやすい善と悪でわけられるものじゃない。その人の正義と、別の人の正義は必ずしも同じじゃない。それでも人は、それぞれの考えを尊重しながら生きていくしかないよね。 五十嵐 社会だって、国家だって、同じことが言えますよね。そうすると、基準になるもの、大切にすべきものは「自分なりの正義」ということになりますよね。 里崎 そうだね。で、「自分なりの正義」を大切にしつつ、同時に他人の考えや意見も尊重しつつ......。結局は、それがベストになるんじゃないのかな。 五十嵐 そう考えると、前回の冒頭でサトさんが口にした「法を犯さないで自分が正しいと思ったことをする」というのがベストの考え方なのかもしれないな。やっぱり、サトさんすごいわ(笑)。 里崎 いや、別に大それたことを考えているわけじゃなくて、僕の場合は「オレはオレの考えで進めていくから、余計な口出しせずにほっといてくれ」という思いだけなんだけどね(笑)。 五十嵐 とっさの事態に見舞われたときに自分がどんな行動をとるのかは、やっぱりまだわからないけど、それでも「自分にとって何が大切なのか?」を日頃から意識して、後で後悔しない選択をしたいなって、サトさんと話をしていてめちゃめちゃ感じました。 ――前回、今回と「正義とは何か?」、あるいは「善悪とは?」という深い話となりました。次回からは、また別のテーマでお話を聞いていきたいと思います。引き続き、よろしくお願いします。 里崎・五十嵐 また次回も、よろしくお願いします! 構成/長谷川晶一 撮影/熊谷 貫