ブレない「自分なりの正義」を持つための考え方【里崎智也×五十嵐亮太のライフハックベースボール!】第27回
■自分なりの「正義」を持てば、他人の意見に動じない 里崎 これも前回も言ったけど、そうした不測の事態に迷ったり動じたりしないように、自分の中でしっかりと「これだけは譲れない」という自分なりの行動指針というのか、"マイルール"を持っておくことは大切だと思うけどね。 五十嵐 サトさんのマイルールって? 里崎 前回話した「正義」の定義と一緒。「法律を犯さない範囲内で、僕自身が正しいと思った行動をする」、これが僕のマイルールだよね。世間の価値観や第三者の感情は関係ない。あくまでも、基準は「自分」においておく。 五十嵐 例えば、いくら世間の人が「目の前に困っている人がいるのならば助けに行くべきだ」と言ったとしても、サトさん的判断で「いや、ここは行くべきではない」と思ったら、堂々と「助けに行かない」という選択をするということですか? 里崎 どういうシチュエーションなのか、その後の自分のスケジュールや、そのときの体調はどうなのか、といったあらゆる条件を踏まえてのことだから一概には言えないけど、自分自身で「行くべきではない」と判断したのならば、それが第三者から見たら「悪だ」と思われたとしても、法律に抵触しない限り、それが正解。僕自身が「それが最善策だ」と考えたのなら、気に病んだりする必要はないと思うけどね。 五十嵐 どうしても、極端な例ばかりを想定してしまうけど、緊急事態に自分自身の身を守るためにも、サトさん的スタンスが正解なのかもしれない。とっさのときこそ、日頃から自分なりの「正義」であり「ルール」に基づいて行動すべきですよね。そのためにも、常に「こんなケースの場合、自分ならどうするか?」という自問自答が大切になってくるのかな? 里崎 そうなのかもしれない。少なくとも、僕自身は自分なりの「正義」に基づいてこれまでも行動してきたし、それはこれからも変わらないから。そして、その「正義」を誰にも押しつけない代わりに、誰からも押しつけられないで生きていく。 五十嵐 今、話をしていて思い出したんですけど、僕の義理の弟が、包丁を持って暴れている人を捕まえて警察から表彰を受けたことがあるんです。それも極端な例かもしれないけど、彼の正義感に感動したことがありましたね。僕にはできないかもしれないから。うーん......自分ならどうするのか? いざ、そのときになってみないとわからないのかな?