「小久保監督の考え方が浸透した」「2軍の選手達の状態をよく見てくれていた」ソフトバンク松山2軍監督が語る4年ぶりVの要因
ソフトバンクが4年ぶりにリーグVを果たした。今季の優勝には、主力選手だけでなく、育成から支配下入りした選手や2軍から昇格し活躍した多くの若手選手らも貢献。今季ファームで指揮を執った松山秀明2軍監督(57)は、1軍首脳陣とどのように連携を取り、若手選手の1軍での活躍をどう見つめていたのか―。話を聞いた。(浜口妙華)【#OTTOホークス優勝特集】 ■松葉杖でグラウンドへ…近藤が小久保監督と熱い抱擁【写真】 ―2軍監督としての視点から見て、4年ぶりのリーグ制覇の大きな要因は。 「小久保監督の存在や、考え方がチーム全体に浸透した結果が表れていたと思う」 ―具体的に小久保監督の「考え方」とは。 「最初のミーティングで小久保監督が話されたように『まずは自分としっかり向き合って個々がやるべきことをしっかりやっていく』ということ。当然、チームに貢献することは大事だが、自分のことをしっかりやっていくことが第一で、その結集がチームとなる。チームのことを背負う責任もない。プロ野球というものをシンプルに、純粋に表現していただいた」 ―その小久保監督の考えに共感するものがあった。 「僕が現役時代に(当時オリックスの)仰木(彬)監督に同じことを言われたので、久しぶりにその言葉を聞いた」 ―小久保監督は今季3度、福岡県筑後市のファーム施設を視察した。その際はどういう話をしていたのか。 「選手の状態などだが、そんなに煮詰まった話はしていない。実際は、奈良原ヘッドコーチとはそういう(煮詰まった)話をすること多い」 ―シーズン中は奈良原ヘッドコーチと連絡を取り合うことが多かった。 「基本は奈良原ヘッドコーチと連携を取っている。その中で奈良原ヘッドコーチが感じた小久保監督の思いなどを、2人で話しながらまとめた」 ―今季は2軍から昇格した多くの若手選手が1軍で活躍した。 「小久保監督や奈良原ヘッドコーチが2軍の選手たちの状態をよく見てくれていて、1軍に昇格した際はほとんどいい結果を残してくれた。それは僕たちが(1軍に)推薦したからとかではなく、(小久保監督)引き上げてくれたことが大きい。いいタイミングで声をかけてくれた」 ―今季は2軍もウエスタン・リーグで優勝争いをしている。 「2軍も1軍と一緒に優勝できれば最高。ただ、僕の中では選手が1軍で活躍することしか考えていないので、選手が戦力として活躍しなきゃ意味がない。2軍で優勝して、1軍でも活躍してくれたら最高」 【おすすめ記事 優勝特集】 女性関係の不祥事で大批判…山川穂高を支えた妻の一言、小久保監督の長男&長女が父に贈る言葉、秋山幸二さんが語る小久保采配など西スポWEB OTTO!が総力取材したとっておき優勝記事がたっぷりです。 ▼下記の関連記事から▼
西日本新聞社