「相棒」ラストの傘の色に特撮ファン注目 ゴーオングリーン・碓井将大&ツムリ・青島心が恋する男女を熱演【ネタバレあり】
トランクルームには福丸家のタペストリーもあった。塔子は美鈴の詐欺に関わっており、健吾に近寄ったのも偶然ではなかったのかもしれない。常連の岡昌宏(松本実)や木本(脇知弘)と会った特命係は、木本が美鈴に金を払って塔子とデートしたこと、その際に健吾が現れて詰め寄られ、スナックの場所を教えたことを知る。
健吾は、塔子の伯母と名乗った美鈴に金を無心されていた。塔子のためと差し出したタペストリーを、塔子に突き返された健吾。その2日後に盗まれていたのだが、塔子はそのことを知らなかった。話を聞こうと美鈴のスナックに赴き、彼女の死体を発見した彼は、塔子の仕業だと思い、現場にあった塔子の傘を持って立ち去っていた。 実はタペストリーを盗んだのは岡で、目撃された近隣住人を突き飛ばして殺してしまっていた。美鈴の犯罪の共犯でもあったが、殺人を犯してしまったことで彼女ともめて、殺してしまったのだ。岡は無事に逮捕されるが、塔子はどこかに監禁されているらしい。健吾の話から亀有の貸倉庫が浮かび、特命係と健吾は無事に塔子を助け出した。
実は幼いころ、辛い目に遭っていた彼女に傘を差しだした男の子が健吾であり、彼女はそのころから健吾を追っていたのだ。だが責任を感じ、回復したあとも健吾に会っていなかった。右京と薫は、健吾が店に戻って傘作りをしていることを伝え、「木陰」をイメージしたという緑色の傘を「預かってきた」と彼女に差し出した。「出会うべきじゃなかったかどうかは、これからのお二人次第じゃないですかね」と右京が言い、「あいつ、ずっと待ってると思うよ」と薫も後押し。特命係がキューピット役を務めた回だったといえる。
健吾役の碓井は「炎神戦隊ゴーオンジャー」の城範人/ゴーオングリーン役、塔子役の青島も「仮面ライダーギーツ」のツムリ役と、テレビ朝日系の特撮ドラマで活躍した2人がメインゲストだったため、「豪華メンバーじゃん!」と特撮ファンから応援の声も上がっていた今回。ラストで健吾から塔子に贈られた傘が緑色(グリーン)なのも、ゴーオングリーンにかけた遊び心だったのかもしれない。 そして、度肝を抜く次回予告「33人の亀山薫」。謎の会合「亀山薫の会」は一時トレンド入りし、「亀山薫が32人」「わかりました! いないのは亀山さんです!」という謎すぎる言葉の羅列に「パワーワード連発で腹筋が崩壊した」「全部持っていった!」「過去イチ何もわからない予告だが?」といまから大盛り上がり。来週を楽しみにしよう。(文・早川あゆみ)