「頭のいい子はやっている」東大生も実践する、子どもの成績が劇的に変わる“習慣”
何が問題なの?
さて、振り返るときに大事なことがあります。 それは、「具体的に考える」ということです。 たとえば、「どうして自分は勉強が遅いのか?」とか、「どうして数学ができないのか?」と考えてみても、何も思い浮かばないですよね? というか、この問いに答えなんかあるのか? と感じてしまいます。 何かをより良くしたいと思ったときに、どこに問題があるのかなんて、なかなか思い浮かばないと思います。 では、どうすれば問題を浮き彫りにして、物事をより良くするためのプランを思い浮かべられるのでしょうか? それは、問題を「具体化」すればいいのです。 × 「どうして数学ができないのか?」 ではなく、 ○ 「どうしてこの前のテストの数学の点数が悪かったのか?」 と言い換えます。 さらに、もう一歩深く考えるなら、 ○ 「数学のテストの第2問でどうして計算ミスをしてしまったのか?」 であれば、答えを見つけるのは簡単そうですよね?
勉強をデータ化する
問題点というのは、「点」という言葉が入っているように「点」でしかありません。 抽象的なものの中から「点」を探そうというのは、言ってしまえば砂浜で一粒の砂を見つけるようなもの。 砂を見つけたかったら、どこにその砂があるのか具体化して、「この容器の中に必ず探している砂がある」くらいまでやらないといけないのです。 そして、そのために必要なことというのが、データ化です。 × 「結構英語勉強したんだけれど、点数上がらないな」 などと考えていても、何をどう改善すればいいかはわかりません。結果、成績は上がるわけがありません。 ○ 「3時間この参考書をやって、2時間英単語帳をやったけれど、英単語のミスで10問落としてしまった」 という風に、勉強が数字で具体的にデータになっていれば、 「じゃあここの2時間をもっと長くしよう」 「単語のミスをなくすための参考書をこれくらいやろう」 などと対策も立てやすいわけです。 2時間で予定していたものが3時間かかってしまったのであれば、 ○ 「じゃあどの問題で時間がかかってしまったのか?」 ○ 「その問題で時間がかからないようにするためにはどうすればいいのか?」 と考えていけばいいのです。 振り返るときは、「何を」変えればいいのかを明確にしましょう。 そして次に、具体的にどんな工夫をするのかを整理しましょう。 そうすれば、次に必ず活きる勉強ができるようになるはずです。