パート勤務ですが、祖母の葬儀のため「慶弔休暇」を取りたいです。欠勤だと給与が減ってしまうのですが、正社員でなくても取得できるのでしょうか?
悲しい出来事は突然訪れるケースが多く、パート勤務の場合は想定外に休みをとる状況になりかねません。福利厚生の一環である「慶弔休暇」ですが、パートでも取得することは可能なのでしょうか? 給料が減る心配をせず、お休みできるのであれば活用しない手はないですよね。 そこで本記事では、慶弔休暇について解説します。働き方改革の一環として、2021年4月より厚生労働省より「同一労働同一賃金」が導入されましたが、パート勤務にどのような影響があるのでしょうか。そちらもあわせてみていきましょう。 ▼有給休暇の取得に会社の許可は絶対に必要?「繁忙期」でも取得できるの?
慶弔休暇とは
慶弔休暇とは、「結婚や出産などの慶事」や「お通夜や葬儀など弔事」があった際に取得できる休暇のことです。有給休暇と混同して考える人もいますが、有給休暇は法定休暇で、慶弔休暇は法定外休暇になります。つまり、法律で定められていない休暇です。 しかし、2017年に独立行政法人労働政策研究所・研修機構が実施した「企業における福利厚生実施の実態に関する調査」によると、慶弔休暇を採用している企業は90.7%と多くの企業が取り入れています。 厚生労働省が推奨する「モデル就業規則」にも慶弔休暇は記載されており、働き方改革が進み、従業員の心身の健康やモチベーション維持のためにも、慶弔休暇は欠かせない休暇といっていいでしょう。
一般的な慶弔休暇の付与日数
ここでは、弔事の場合の慶弔休暇の付与日数について紹介します。決まりはありませんが、一般的には以下のように定められていることが多くなっています。 ●配偶者の死亡 7~10日 ●子、父母の死亡 5~7日 ●兄弟姉妹、祖父母の死亡 2~3日 ●その他 1~2日 就業者本人と親類関係者の関係性の遠近によって、慶弔休暇が取得できる日数が異なります。0親等にあたる配偶者が最も多い7~10日、次に1親等の子どもや父母が5~7日、2親等にあたる兄弟姉妹・祖父母が2~3日、と親等で区切られているのが一般的です。ほかの親類関係者の場合も親等を目安にしてみてください。