蘭寿とむ&壮一帆、宝塚100周年トップの再集結に驚き 出会いから30年の同期生は「お互い何も変わらない」
◆100周年トップ5人が紡いだ絆
――2014年は100周年記念式典などいろいろなイベントがありましたが、特に印象に残っていることはありますか? 壮:さっきも話していたんですけど、私たち80周年の時は音楽学校の予科生だったんです。そこから、100周年の記念式典では一番前列にいて、ここまで来たんだなぁと。しかも、隣には同期がいて。 蘭寿:心強かったです。 ――82期生のお2人は、音楽学校時代から100周年というのは意識されていたのでしょうか? 壮:80周年の入場行進前の待機場所で同期と、「100周年、誰が残っているんだろうね?」という話をしたのを覚えています。みんな、「私もうお嫁に行って、子どもを連れて観に行くから。みんな頑張ってね」「えー、私だって」って言い合って。私はその時なんて言ったか覚えていないんですけど、100周年の時には「あぁ、残ってたなぁ。バリバリやってるわ」と思いました。 ――100周年から10年経ちましたが、同期生(花組組長・美風舞良)が現役として活躍されているのもすごいですよね。 蘭寿&壮:(声をそろえて)頑張ってるよね~! 壮:同期の間で誰が最後まで残るかという話もよくしていたんです。「あなたじゃない?」「あなただよ」といろいろ言っていたのですが、だいたいはずれました。何がどうなるか分からないなと思います。 ――蘭寿さん、龍さん、壮さん、柚希さん、凰稀さんと、それぞれ個性豊かなトップさんでしたが、5人の中で、お2人は最上級生でした。 壮:あの頃はもう先輩後輩というのはなかったです。みんな組を背負って、その責任感のもとに立っているから、組に恥をかかせるわけにはいかないという気持ちでいました。 蘭寿:確かに先輩後輩という感じではなかったです。 壮:強く覚えているのが、記念式典で歌う祝典歌『虹の橋 渡りつづけて』(編集部注:瀬戸内寂聴さんが宝塚歌劇100周年記念式典のために作詞、千住明さんが作曲し、式典で在団生による合唱で披露された)に、印象的な歌詞があったんです。♪三代の女の絆・・・ 蘭寿:ひとすじに、ね。 壮:そう、そう!(笑) おばあちゃん、娘、孫と三代にわたり楽しんでいただいたということなんですが、そこを誰が歌うんだろう?とみんなで話していて。蓋を開けてみたら蘭寿さんだったんです。 蘭寿:私、歌いたいですって立候補して・・・。 壮:え!? そうだったの? 蘭寿:最後だからいいよって歌わせていただきました。 壮:そこから、当時のトップ5人のLINEグループのタイトルが「三代の女の絆」になったんです。 ――“五人の女の絆”ですね。 蘭寿:5人で一緒になるイベントも多かったんですよね。 壮:当時NHKスペシャル(『宝塚トップ伝説~熱狂の100年~』)も放送していただいたのですが、そのポスターに、辞めていく順番に、1抜け、2抜けとサインしていきました。 蘭寿:龍真咲さんが「最後になりました」と、写真を送ってくれたね。