【全日本大学駅伝】「爆発力はナンバーワン」「能登復興のために……」監督への事前アンケートから、各チームの目標をひもとく
中央大、創価大、早稲田大が表彰台を目指す
「3位以内」と回答したのは、中央大学、創価大学、早稲田大学の3校。 10月19日に行われた箱根駅伝予選会では、エースの吉居駿恭(3年、仙台育英)や溜池一太(3年、洛南)が不在の中、6位で本戦出場を決めた中央大学。短い調整期間で全日本大学駅伝までにどれだけ調子を合わせてこられるか。藤原正和監督は今年のチームを「4年生を中心にまとまりがあるチーム。各学年に核となる選手がおり、世代間でも競い合う意識が強く、それが今季好調の要因である」と評価する。吉居は「今季駅伝に燃えている」。東海林宏一(4年、山形南)には「4年目にして開花した。苦しんできた分、やってくれそうな雰囲気がある」といった興味深い回答もあった。 創価大学の榎木和貴監督はチームの雰囲気について「吉田凌(4年、学法石川)を中心に明るい雰囲気の中にも、競争力、向上心がありチーム全員が仲が良い」という。8月にはケニア合宿に6人が挑戦し「陸上王国ケニアの強さを肌で感じて帰ってきた」。10月の出雲駅伝では、10000mで27分41秒52の自己ベストタイムを持つスティーブン・ムチーニ(2年、ミクユニ)が、ケガの影響で欠場したが、チームは4位。チーム全体の走力が上がっていることを感じさせた。 早稲田大の花田勝彦監督は「どこかで先頭に立つ場面があった中で、総合3位以内」と目標を立てた。出雲駅伝では、1区に山口智規(3年、学法石川)、2区に伊藤大志(4年、佐久長聖)とエース格を置くオーダーだったが、はまらず2区終了時点で11位と落ち込んだ。しかし「今年一番伸びた選手」と評価を受ける4区の藤本進次郎(3年、清風)、5区区間3位の長屋匡起(2年、佐久長聖)、6区区間2位の工藤慎作(2年、八千代松陰)で一気に巻き返して6位でフィニッシュ。出雲駅伝への出走がなかった10000m27分台ランナーの石塚陽士(4年、早稲田実業)が、全日本大学駅伝を走れるかどうかもポイントだ。 ■目標が「3位以内」のチーム(前回順位/今大会出場回数/過去優勝回数) 中央大学 4位/4大会連続31回目/0回 創価大学 6位/3大会連続3回目/0回 早稲田大学 10位/18大会連続30回目/5回