貸付規制にも…銀行の利子利益44兆ウォンで過去最大=韓国
7-9月期まで韓国の銀行が利子で稼いだ利益が過去最高を記録したことがわかった。金融監督院が19日に発表した「7-9月期国内銀行営業実績」によると、1~9月の韓国系銀行の累積利子利益は44兆4000億ウォン(約4兆9362億円)で過去最高規模を更新した。上半期の累積利子利益29兆8000億ウォンが新記録を塗り替えた中で7-9月期も最高記録を継続した。現在の傾向が続けば今年の銀行の業績も記録を新たに達成する可能性が大きい。 7-9月期の銀行利子利益は14兆6000億ウォンで昨年7-9月期の14兆8000億ウォンより2000億ウォン、前四半期の14兆9000億ウォンよりは3000億ウォン減少した。だが四半期利子利益が依然として14兆ウォンを記録しており過去平均よりは高い水準を維持した。9月は秋夕(チュソク、中秋)など連休で営業日が少なかった点を考慮すれば、利子利益減少傾向は大きい方ではない。 これにより銀行の業績も過去最高を更新した。金融監督院によると7-9月期の韓国系銀行の当期純利益は6兆2000億ウォンで前四半期の7兆2000億ウォンより1兆ウォン減少した。だが特殊銀行を除いた普通銀行の7-9月期当期純利益は4兆9000億ウォンで昨年まで合わせ四半期実績としては最高を記録した。普通銀行のうち地方銀行とインターネット専門銀行を除いた都市銀行の7-9月期当期純利益は4兆4000億ウォンで過去最高値だ。7-9月期までの一般銀行の累積当期純利益は12兆6000億ウォンだが、このうち都市銀行の当期純利益が11兆ウォンに達する。この期間に地方銀行の当期純利益は1兆1000億ウォン、インターネット専門銀行は5100億ウォンの累積当期純利益を記録した。 金融監督院は銀行の利子利益増加が利子資産増加のためだと分析する。預貸金利差縮小にもかかわらず、7-9月期の利子収益資産が前四半期より0.8%増え利子利益も増加したという説明だ。