フェラーリ新型「F80」 F1技術融合、1200馬力のV6ハイブリッド搭載 史上最強ロードカーに
デザイン
デザイナーのフラビオ・マンツォーニ氏によると、軽量なカーボンファイバー製シャシーに施されたデザインは「まったく新しい」もので、「ノスタルジックなもの」は一切排除されているという。同氏は外観のインスピレーションの源として宇宙船とSFを挙げている。 フェラーリの歴代モデルからの影響は明らかで、強調されたフロントフェンダーはF40やエンツォを、リアのスタイリングはクラシックな330 P3を彷彿とさせる。 F80をシングルシーターにするという初期のアイデアは実現しなかったが、キャビンは主にドライバー中心で設計されており、フェラーリはこれを「1+」レイアウトと呼んでいる。 キャビン内はドライバーを優先させる非対称レイアウトとなっており、助手席はオフセットされシャシーに固定されている。 新しい卵形のステアリングホイールとスリムなセンターコンソールには物理的なコントロール(操作系)が数多く採用され、フェラーリは走行中も使いやすいと述べている。 「0-100km/h加速2.15秒、0-200km/h加速5.75秒というのは数字に過ぎないが、このようなドライビングを体験すると、人々は日々それを求めるようになります」とフルゲンツィ氏は言う。 「オーナーがクルマを所有するだけでなく、運転することに夢中になるような、そんなクルマを作りたいのです」
サム・フィリップス(執筆) 林汰久也(翻訳)