【NFL】QBペニックスJr.は初先発で「ほぼ完璧なフットボールをした」とファルコンズHCモリス
アトランタ・ファルコンズの新人クオーターバック(QB)マイケル・ペニックスJr.は、キャリア初先発で圧巻の勝利を収めた。守備陣による2つのピックシックスとペニックスの安定したプレーがかみ合い、チームはニューヨーク・ジャイアンツを34対7で下した。
ヘッドコーチ(HC)ラヒーム・モリスは『Associated Press(AP通信)』に対し、「彼はフィールドに出て、ほぼ完璧なフットボールを見せた」と述べている。
「試合を非常に効率的に進めてくれた」
ペニックスのスタッツは特に目立ったものではなく、ボックススコアだけを見た人はインターセプトがあることから「ほぼ完璧」というモリスHCの評価に異論を唱えるかもしれない。しかし、このインターセプトはペニックスのミスではなく、タイトエンド(TE)カイル・ピッツがキャッチの際に完璧なパスを弾き、それが相手ディフェンダーの手に渡った結果だ。この日のペニックスの成績は27回中18回のパス成功、202ヤード、タッチダウンなし、インターセプト1つ。試合展開が大差となったことで、ペニックスが終盤にスタッツを積み重ねる必要もなく、ファルコンズは不憫なジャイアンツ相手に34点を連続で奪った。
ペニックスのデビュー以前、ドラフト1巡目で指名された新人QBがシーズン最終3試合のいずれかで初先発を果たした例は、2017年のパトリック・マホームズが最後だった。
「5歳の頃からやっているゲームだ」とペニックスは語っている。
「もちろんレベルは違うけれど、結局は同じフットボールだ。フィールドに出てプレーを実行するだけ。フィールドに出た瞬間、準備は整っていた」
カレッジフットボールで45試合に先発した経験を持つ24歳のルーキーは、最初から自信満々の投球を披露した。強肩を活かした鋭いパスを放ち、試合序盤にいくつかのキャッチミスがあったものの、そのボールの威力は明らかだった。初めてのパスでは、タイトなポケットの中で圧力を受けながらもワイドレシーバー(WR)レイ・レイ・マクラウドに精度の高いパスを送ったが、キャッチには至らなかった。その投球の迫力や、ポケット内での機動力はカーク・カズンズをしのぐものであり、停滞していたファルコンズのオフェンスに新たな勢いを与えた。