正月の「塩数の子」初競り 大阪、最高1キロ1万1千円
正月のおせち料理に縁起物として添える塩数の子の初競りが17日、大阪市中央卸売市場(大阪市福島区)で開かれた。最高落札価格は1キロ当たり1万1千円で、入札数量は昨年を下回る約549キロだった。国産の価格は昨年並みだが、人件費上昇などの影響で海外産が高騰した。 午前9時ごろ開始の鐘が鳴り響くと、参加者たちは威勢のよいかけ声とともに塩数の子を競り落としていった。 競り落とされた塩数の子は主に関西の百貨店やスーパーに卸され、店頭に並ぶ。同市場では、カナダ産や米国産のほか、高級品として知られる北海道産も扱う。 市場関係者によると、今年の塩数の子の取引量は昨年並みで、サイズは大型が中心となる見込み。北海道のニシンの漁獲高は、昨年に続いて豊漁だったという。