ボウマンFRB理事が反対票、25bp利下げ主張-理事の反対19年ぶり
(ブルームバーグ): 米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事は9月18日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で主要政策金利の0.25ポイント引き下げを主張し、0.5ポイント利下げの決定に反対票を投じた。FOMC声明で明らかになった。政策決定にFRB理事が反対したのは2005年以来となる。
ボウマン理事はディスインフレに対し慎重な姿勢を崩しておらず、8月20日の講演では物価上昇率が目標の2%を「不快なほど」上回っていると述べ、政策金利は「漸進的」に引き下げるべきだと主張していた。
FOMCは18日に発表した声明で、「委員会はインフレ率が持続的に2%に向かいつつあることに自信を深めており、雇用とインフレの目標達成に対するリスクはほぼ均衡していると判断している」と説明。インフレ率を目標に戻すことに加え、「最大限の雇用を支えることに強くコミットしている」とした。
FOMC決定への反対票はまれであり、特にパウエル議長の下ではそうだった。投票権を持つメンバーによる反対は、22年6月に当時カンザスシティー連銀総裁だったエスター・ジョージ氏がより小幅な利上げを主張して反対票を投じて以来となる。
FOMC決定への反対票、パウエル議長下で激減-見解相違あっても
原題:Bowman Dissent Over Cut Is First From a Fed Governor Since 2005(抜粋)
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Catarina Saraiva