日本の製造業が変われる「最後のチャンス」だと思う理由
製造業大国ニッポンの再成長を占う意味でも、両社の展開に注目(写真:編集部撮影)
『会社四季報』『会社四季報オンライン』『会社四季報プロ500』の各編集長と、会社四季報を30年以上にわたり編集・執筆してきた伝説の編集長。合計4人の編集長を中心に、“ここだけの話”をつぶやく新連載を本日よりスタートします。 編集長が気になった銘柄や注目のニュース、はたまた編集にまつわるこぼれ話など、ざっくばらんに語ります。第1回は『会社四季報』編集長の冨岡からです。日立製作所(6501)とソニーグループ(6758)の復活劇には目を見張るものがある。かつて瀕死状態に陥っていた両社だが、それぞれコロナ禍の2020年度または2021年度に過去最高の営業利益を計上。価格だけで勝負が決まるコモディティー化の波からいち早く脱したことが奏功した。製造業大国ニッポンの再成長を占う意味でも、両社の展開は注目に値する。 日立もソニーも、モノ作りで付加価値をつけてきたが、これが一変。デジタル化が進んだことで、金さえ出せば誰でも同じようなモノが作れる時代になり、中国や韓国など海外企業が巨大投資を武器に市場を一気に支配する動きが相次いだ。
本文:1,640文字
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冨岡 耕