【ライブレポート】「SUPER★DRAGON DRA FES 2024」絆の強さを確かめた3時間 「この9人とBLUEで9周年を迎えられた奇跡を抱きしめたい」
「9周年だからって、満足してません」
鳴り止まないアンコールの呼び声とクラップ。まだまだ遊び足りなかった様子のBLUEに誘われるように再登場したメンバーたち。アンコールで披露された2曲は『Younger Forevermore』と『BROTHERHOOD』で、どちらもスパドラとBLUEがお互いの愛を持ち寄り、絆を確かめ合い、これからも同じ場所で音楽を通して繋がっていけることを確信させるような曲だった。一歩ずつ踏みしめながら、夢を叶えるために歩いていくことを約束した『BROTHERHOOD』では、古川が歌詞「仲間がいたからさ」を「BLUEがいたからさ」に変更して歌うエモーショナルな一幕も。 「DRA FES」でやりたいことを全部詰め込みまくった、とこの日一日を振り返ったジャンは、あらためて、対決企画のためにアンケートに協力してくれたBLUEたちに感謝の言葉を贈る。「推しメンからブルーのあなたに!お電話企画実施決定(ファンクラブ年額コース会員限定、詳細は後日発表)」や「龍崎高校移動教室 -仙台編-開催決定(12月15日)」ならびに「龍崎高校修学旅行編開催決定」など、2024年を最後まで丸ごと楽しみ切る、さまざまな企画まで発表されたのも「DRA FES」らしい。 柴崎は「BLUEがいれば僕たち最強なので、これからもよろしくお願いします。大好きだよ!」と大きいハートは客席に向け、最後の一秒まで胸キュンを忘れない。伊藤は「9人で9周年です。幸せな時間をここまで過ごせたので、10周年もその先も、もっともっと幸せになれるように、みんなで過ごしていけたら嬉しいです」と未来を予感させる。 9周年ありがとうございます、と前置きした松村は「(ここまで)折れずに良かったなと思っています。みんなのことを第一に考えつつ、スーパーわがままでやっていきたい」と彼らしい挨拶。9周年にして赤髪・短髪という珍しいビジュアルを見せた田中は「9周年ありがとうございます。初めての赤髪・短髪ということで、いままでは王道でやってきましたよ、ずっと。これからもこの9人で続けていきたいし、皆さんもついてきてくれたら嬉しいなと思います」と呼びかける。 スパドラ結成10周年を控えていることに触れた池田は「和哉と楽も、人生の半分以上をスパドラに捧げてることになるよね」と、デビュー当時10歳を超えたばかりだった松村・柴崎にエールを示した。「9周年だからといって満足してないし、もっとみんなと大きいステージ目標に突き進んでいけたならと……」と言ったところで盛大に噛んでしまい、すかさず年長の志村が励ます。こんな些細な微笑ましい一面も、彼らのチームワークを表している。 飯島は「こうやってこの場で皆さんと祝えることが幸せですし、この9年間を、青春を、スパドラに捧げてきました。皆さんもそうだと思うんですけど、こうやって歴史を積み重ねていくこと、一分一秒も大切にしたいなと思うようになりました。これから先も、僕らとBLUEの物語は続いていくので、一緒に歩んでいきましょう」と噛み締めるように口にし、古川は「こだわりが強い僕たちですけど、この9人でやっていくってことなんで、一番こだわっているのは。この日をみんなと迎えられたこと、この奇跡を抱きしめながら、10年もやっていきたいと思っています」とほかのメンバーさえも唸らせる。 「一人も抜けずにやってきたことが嬉しいし、この8人を笑わすためにやってきたようなところもあります。(僕は)友達とも遊ばないタイプで、ここ(スパドラ)で満足してるところがあるから。現場入りして、ステージよりも裏のほうがみんなを笑わせてるんじゃないから。BLUEとこの9人とで、これからも頑張っていきたいと思います」と挨拶したのはジャン。最後は最年長の志村が「これから先も、10周年11周年と、生意気な弟たちにいじられながらやっていくと思います」と締める。これからもどんどんBLUEたちとの思い出を積み重ねていきたい、この瞬間が最高だと思えるものをつくっていきたい、と口にした志村の見る未来には、まだまだ遊び足りないスパドラとBLUEが渾然一体となって、歌い、踊り、青のペンライトをかざし、タオルを振り回す景色が広がり続けているのだろう。 これからも、道を重ね合わせながら進んでいく。BLUEはもちろん、欠けることのない9人での絆が一番だと示してみせた「SUPER★DRAGON DRA FES 2024」。これからの歴史も、たとえ困難や障害があろうとも、それさえ引っくるめて楽しめることを、彼らの満面の笑顔が証明している。 (文 北村有)