2024年M1、松本人志さんの抜けた役割は誰が担ったのか、審査員9人は最適なのかをデータで確認する
毎年、志らく師匠と上沼恵美子さんが「真逆の極端」を示しながら、それでも両方が「面白い」と認めたコンビが最終決戦に進出しておりました。一昨年と去年は、山田かつてない邦子さんが「極端」の役割を担っていました。 この採点の幅があるからM1には「意義」があるのです。 だからこそ、今年は僅差も僅差で「好き嫌いが分かれるけど、決勝に進む漫才コンビは審査員の大半が支持している」って状況を作れませんでした。人数が増えれば色んな観点で採点されるが故に、審査員が増えるほど、平均への回帰のごとく得点差は縮まるのではないでしょうか。
各審査員の上位3組に色を塗ってみました(大吉先生は同点3位が2組いらっしゃいました)。
バッテリィズは8人、令和ロマンは6人、そして真空ジェシカとエバース共に5人。マジで微妙な差です。 ここで、邪なことを考えます。平均点90.8点/標準偏差1.99点の哲夫さんの得点差3点と、平均点93.2点/2.40点のかまいたち山内さんの得点差3点は、「一緒」と考えて良いのでしょうか…。 もし、それぞれの得点差を「標準化」した際に、審査員1点の重みが変わることで順位も入れ替わったりするでしょうか。計算してみました。
やすよ姉さんは令和ロマンに平均+2.2点付けているのですが、石田教授はバッテリィズに平均+4.6点付けています。しかし、標準偏差で割った結果、得点の重みは変わりどちらも+1.5点となりました。 その結果、各審査員の点数の合算を見ると、バッテリィズ、令和ロマン、非常に僅差で真空ジェシカ、エバースの順番になりました(そりゃそう…なのか?)。 わずか1点差、ただし大きな1点差だったのではないか。そのように感じています。 もちろん、順番が違っていたら…エバースが真空ジェシカより前だったら…など色んな可能性があるんですけどね。もう、それは言い出したらキリが無いかな、と考えています。
M-1 2025に向けて
今回もTwitterのわたしのタイムラインはM1一色となりました。検索トレンドもM1づくしとなり、同時タイミングで放映されていた「海に眠るダイヤモンド」も、衆院選さえなければ…と思うところもあります。石破め。 松本人志さんは復帰されるのか。バッテリィズのエースさんはどこまで売れるのか(モグライダーのともしげさんに近しいバカ・アホ枠だけど、なんだろうこの感じ…よゐこ濱口さんのようでも無いし)。25年のM1で確認したいことが既にたくさんあります。 いつだってM1は新しい歴史を作ってくれると信じています。やらない後悔より、やって大成功できる舞台だから。以上、お手数ですがよろしくお願いします。
松本健太郎