「パーカー騒動」で吠えている“令和おじさん”の正体、「パーカーがおじさんぽい人」「ぽくならない人」の差
ここからはファッションとしてのスウェットパーカーに話を広げる。スウェットパーカーはアメリカの大学の体育会系のアスレチックウェア、ユニフォームを出自とするものであり、当然若者のほうが似合う。 大人になってもパーカーが似合うのは、今もスポーツを続けているタイプとストリートファッションを若い頃から貫いているタイプ。分かりやすく言えば、スポーツマンとワルが似合う。それでもアイテムの出自からして、加齢によるシワや白髪とは当然相性が悪いので、若い頃に比べるとどうしても見劣りしてしまう。
団塊ジュニア世代のファッションアイコンである木村拓哉さんは、インスタグラムを見る限り今もパーカーを日常的に着ているが、やはりドラマ「ビューティフル・ライフ」の頃の神がかった着こなしと比べると、昔ほどは似合っていない気がする。 それでも“令和おじさん”は今後もパーカーを着続けるだろう。ならば少しでも今っぽく似合っているにこしたことはない。おじさんに似合うパーカーと着こなし方を3つ具体的に挙げてみたい。
まずは、自分たちが高校生の頃から着ているコットンのアメリカ製のスウェットパーカー。代表的なチャンピオンのものは、当時は新品で買えた1980~1990年代のものが今では数万円の価値があるネオ・ヴィンテージになっていて、古着市場でも高い人気を誇る。 これをあの頃と同じように全身アメカジでリーバイス501に合わせると、どうしても加齢が目立ってしまい若い頃の自分に負けてしまう。そこでオススメしたいのが、ジーンズの代わりにトレンドのウールのワイドパンツを合わせてドレスの要素をミックスするスタイリング。
これだけでグッとモダンで大人っぽくなり、上下の素材感のギャップでパーカーの経年変化も良い意味で際立つ。靴はあの頃と同じニューバランスのスニーカーでいいし、さらに今っぽくしたいならオンやサロモンを選ぶとより垢抜ける。 ニット素材のパーカーの上品さは、おじさん世代こそ似合う! (©︎ジョンスメドレー) ■ニットパーカーで目指せザッカーバーグ! 次におじさんに似合うパーカーとしておすすめしたいのが、ニットパーカーである。