【POG】近親マカヒキの良血ハルフロンティアは9月7日の中京で初陣予定(栗東発)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。 24日の新潟新馬戦(ダート1200m)は1番人気のモカラマーズ(牡、高柳大)が好位追走から直線で抜け出してV。レースを振り返って、師は「ゲートをしっかりと出てくれましたし、流れも良く、馬群で砂をかぶっても問題はなかったです。ケイコ通りのいい走りで、内容は良かったです」と喜んだ。今後については「まだ暑いですし、いったん放牧に出します。次走の番組は決まっていませんが、秋のダート戦になると思います」とコメントした。 高柳大厩舎は25日の札幌未勝利戦(芝1500m)もウォーターエアリー(牝)でV。師は「デビュー戦の時も勝てそうでしたが、内にモタれてブレーキをかけるシーンがありました。今回は鞍上がその点を踏まえて、しっかりと走らせてくれました」と目を細めた。こちらもレース後は放牧へ。次走は未定。 新潟2歳Sはトータルクラリティ(牡、池添)がV。好位追走から抜け出し、ゴール前では2着馬を差し返した。レースを振り返って、師は「鞍上が手綱を滑らせたようです。その時に内へモタれましたが、まだ手応えはありましたので。持ち直してからはしっかりと伸びてくれました」と話してくれた。レース後は放牧へ。「初の長距離輸送や左回りを克服してくれた。テンションが課題ですが、その点も含めてこれから成長していってくれれば」と今後の成長に期待した。 次週の注目新馬は2頭。どちらも9月7日の中京新馬戦(ダート1800m)を予定している。 池添厩舎からは近親にダービー馬マカヒキがいるハルフロンティア(牡、父レイデオロ、母カンデラ)がスタンバイ。28日の1週前は松山Jを背に栗東CWで、京成杯AHを予定する僚馬エアファンディタ(7歳オープン)の胸を借りての併せ馬。長めからしっかりと追われ、6F83秒0-37秒6-11秒7をマークした。師は「先週はまだ分かっていない感じでしたが、今週は前向きさがあって、1週前としては十分でした」と納得の表情を見せた。 チュウワチーフ(牡、小崎、母フィギュア)は19年に米G1・クラークSを制した新種牡馬トムズデターの産駒。28日の1週前は栗東CWの3頭併せで併入し、6F88秒5-36秒8-11秒5をマーク。しまいは素晴らしい切れ味を披露した。師は「反応が良くて、操縦性が高い。いい意味で従順です。やればやっただけ動きますが、追い切り本数もだいぶこなしてきたし、十分な仕上がりです」と感触は上々だ。父がG1を制したダート1800mで新馬勝ちを目指す。(馬サブロー栗東支局・塩手)