大阪・国内最高齢のスマトラトラ死ぬ 飼育員「たくましかった」
遊園地と動物園を併設する大阪府岬町の「みさき公園」(真貝征志郎園長)は11日までに、同公園で飼育されている、メスのスマトラトラの「ラン」が9日に死んだと発表した。年齢は20歳で飼育されているスマトラトラの中では国内最高齢だった。 【動画と拡大写真】みさき公園でカンガルー赤ちゃん誕生 台風でアクセス影響も園長「頑張る」
飼育員「本当にたくましいスマトラトラでした」
同公園によると、ランは10月に入ってからエサを食べる量が減っていた。今月に入りほとんど食べなくなっていたという。その後も、スタッフと獣医師による懸命な治療が続けられたものの、腫瘍による多臓器不全のため9日に死んだ。 ランは、1997年8月20日に東京都恩賜上野動物園で生まれた。2012年からみさき公園に来て、今年8月の誕生日の際は、多くの来園者から20歳のお祝いメッセージをもらっていた。ランが死んだため、同公園のスマトラトラはオスのブラン(4歳)だけとなった。 同公園職員によると、今月31日までスマトラトラ寝室付近に献花台を設置。11日も来園者が花を供えていたという。飼育担当者は「亡くなる前日まで舎内を動き回り、ほえる姿もあった。本当にたくましいスマトラトラでした。ラン、20年間本当にお疲れ様でした。みさき公園で過ごしてくれてありがとう」と話している。