老健でリハビリに励み要介護度が改善した83才女性が、退所を余儀なくされた…理由は?対処法はある?介護福祉士が解説
今後の介護方針「自宅」か「転居」の2択
松山さんとご家族は、「自宅に戻るのか、別の施設に転居するか」を選択する必要があります。
自宅に戻る場合
松山さんが自宅に戻る場合、介護保険の介護予防サービスを利用することで、在宅生活のサポートを受けられます。 介護予防サービスは、基本的に要支援1・2のかたを対象に、状態の改善と悪化の予防を目的として提供されるサービスです。自宅を訪問してもらう訪問系サービスや、施設に通って受ける通所系サービスなどがあり、利用者の希望に応じた支援を受けることができます。 →「介護予防・日常生活支援総合事業」とは?「介護認定を受けなくても利用できる」サービス内容や活用法を解説
「要支援」のかたが利用できる介護予防サービスの一例
◾️デイサービス(通所介護) 日帰りで食事、入浴、リハビリなどの支援が受けられます。日中の時間を施設で過ごすことで、家族の介護負担を軽減できます。 →デイサービスの超基本【決定版】どんな人にオススメ?社会福祉士ライトさんが解説 ◾️訪問介護 ヘルパーが自宅を訪問し、生活支援や身体介助を提供します。家事の手伝いや見守りも依頼できるため、日常の負担を減らすことが可能です。 →「訪問介護」とは 社会福祉士で人気インスタグラマーのライトさんが超簡単に解説 ◾️通所リハビリ(デイケア) 医療機関やリハビリ専門の施設に通い、継続的なリハビリが受けられるサービスです。老健退所後も身体機能の維持・改善を目指したリハビリが可能です。 ◾️訪問リハビリ 理学療法士や作業療法士が自宅を訪問し、リハビリを提供します。自宅でのリハビリが必要な場合に効果的です。 ◾️ショートステイ 短期間、介護施設に入所して、介護や生活支援などが受けられるサービスです。家族の介護負担を軽減する「レスパイトケア」としても利用できます。 →「ショートステイ」とは? 利用条件、介護保険は使える? サービスや費用を徹底解説 これらの介護予防サービスの利用手続きについては、老健の支援相談員やケアマネジャーがサポートしてくれます。利用を検討する場合は、まずは施設へ相談するとスムーズです。