岩稜帯を歩くには?ツルギやヤリに登る前に要チェック!
グローブ
岩稜帯では積極的に手を使って登るシチュエーションが多く、ケガをする可能性も高まるためグローブを装着したい。手のひらが滑りづらくなっている革製のもので手首が留められるものがベスト。
シューズ
岩稜歩きの際は岩に立ちこんだときに滑りにくく、グリップ力がある、ソールの爪先部分に「クライミングゾーン」があるものを選びたい。縦走の場合はミッド~ハイカットのシューズを選ぶといい。
STEP2:歩くときの注意点
岩稜帯では、ちょっとした不注意が大きな事故のもとになりかねない。道幅が細かったり、ガレていたり、手元や足元が悪かったり、高度があるなど、不安定で危険と隣り合わせな環境ゆえ、一般的な登山道のようにはいかないだろう。そのため注意すべきこともたくさんあり、いつも以上に緊張感をもって歩く必要がある。ふだんの登山では当たり前にやってしまっていることも岩場では危険につながる行為となるため、要チェックだ。
①浮石に注意!
浮石に体重をかけてしまうと、落石を起こしてしまう危険性や、自身がバランスを崩してケガをすることも。脆そうなホールドがあったら叩いてみる、浮石の可能性があれば軽く体重を乗せて確かめるなど、注意を払う。
②すれ違い時のマナー
基本は登り優先だが、岩場の場合はそのときの状況によって判断しよう。待つ人は斜面の山側で待ち、バックパックは通行人のじゃまにならないように壁側に向けておく。なるべく広くて安全な場所で待つようにしよう。
③小物は外付けNG!
ドリンクボトルやカメラなどの小物をカラビナやドリンクホルダーなどで外付けするのは岩稜帯では避けたい。登る際に自身の障害になるばかりか、小物が岩に当たって落としてしまうこともあり、周囲の人にも迷惑がかかる。
④視界は良好に!
岩稜帯を登る際は、手がかり、足がかりを目視できることが重要だ。キャップやウエストポーチを身に着けていると、それだけで見上げたときや足元の視界が狭まってしまい、危険を伴うこともあるので装備は極力シンプルに。
⑤トレッキングポールは収納!
岩稜帯に入る前にトレッキングポールは収納すること。その際にゴムバンドがあると、バックパックのウエストベルトに装着できて便利。折りたたみ式でコンパクトになるものを選ぶ。パックと背中の間に差し込む方法も有効だ。