米国債相場、24年の損失解消まであと一歩-利下げ観測広がる
シンガポールのウェスタン・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、デズモンド・フー氏は、「ここで重要なのは、市場の予想と米金融当局の想定の間のスプレッドが縮小していることだ。それがボラティリティーを低下させている」と分析した。
コアPCE
スワップ・トレーダーは米金融当局が早ければ9月に利下げに踏み切る可能性が60%強あると見ている。
INGファイナンシャル・マーケッツのグローバル債券・金利戦略責任者、パドライク・ガービー氏によると、市場が今、強い関心を寄せているのは、米金融当局が重視するインフレ指標が28日に発表されることだ。
ブルームバーグが調査したエコノミストの予想中央値によると、5月の米個人消費支出(PCE)価格指数では、食品とエネルギーを除いたPCEコア価格指数が前年同月比2.6%上昇に鈍化したと見込まれている。予想通りなら2021年以降で最低の伸びとなる。
原題:Treasuries a Whisker Away From Erasing 2024 Losses on Rates Bets(抜粋)
--取材協力:Carter Johnson.
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Ruth Carson, Liz Capo McCormick