夫と開いた山小屋守る“100歳初代女将” 今も現役で働き、3代目の孫夫婦支える よしのさん「今が一番いい、うれしい」
パンが人気となりリピーターを抱えるようになったのはこの頃からです。 やがて孫の育永さんが生まれるとよしのさんは2代目夫婦に代わってふもとに下り、面倒を見るようになりました。
しかしー 高相よしのさん(100): 「下へ行ったって、なんにもやることなくて、ただぼさーっとテレビ見てるっきりじゃ、気が遠くなるもん(笑)」 山の上での生活が忘れられず、子育てならぬ孫育てが一段落すると再びヒュッテを手伝うようになりました。その後、30年ほど前に夫・耕作さんを亡くし、3年前には息子・重信さんに先立たれました。 高相よしのさん(100): 「私より先に逝っちゃうなんて、それが一番つらかったね」
高相よしのさん(100): 「大変だけど、私やらないと他の者は動くから、私は動けないから(笑)。じっとしてる仕事なら手伝えるから」
則子さん: 「包丁の向きが怖いな」 高相よしのさん(100): 「包丁持ってるから危ないよ」 次はタマネギの皮むき―。 高相よしのさん(100): 「みんなむくの?」 則子さん: 「そこにあるのは全部お願いします」 高相よしのさん(100): 「(笑)」
よしのさんが下処理をした野菜は人気メニューの「ボルシチ」やパンで包んだホワイトシチューに使われています。
茨城から: 「頂上まで来ると寒いじゃないですか。体の芯まで温まるような感じがしていい」
記者: 「100歳になったおばあちゃんが毎朝、下ごしらえしている」 茨城から: 「現役で働いてらっしゃる、すごい」 「私63歳なんですけど、そろそろ仕事辞めたいと思っていたので、辞めにくくなりました(笑)」 「一生のうちに1回は来てみたいと思っていた。おばあちゃんが頑張ってらっしゃると聞いて、それもいいことですよね」