もはや恒例?今年も実現!!松永兄弟対決 BL東京のアニキ・拓朗の勝ち「注目してもらえたかもしれないが、僕にそんな余裕はなかった」/リーグワン
リーグワン1部第3節最終日(5日、BL東京32-26神戸、味スタ)昨季王者のBL東京はSOリッチー・モウンガ(30)が欠場する中、日本代表の松永拓朗(26)がSOで先発し32-26で勝利。開幕3連勝の勝ち点13で、同14の首位・埼玉を追う2位につけた。 試合を終えた松永の表情に、安堵(あんど)感がこもっていた。 「FBだとチームを勝たせたという意識はあまりないが、SOだとチームを動かしたという気持ちになる。とりあえずホッとしています」 昨季MVPのモウンガは前節から脚の張りが続き、この日は欠場。昨年4月の神戸戦でも、モウンガの父親が亡くなったことで松永が先発SOに入ったが、40-40で引き分けていた。 「去年は出るのが決まったのが試合2日前。今回は準備もしっかりできたので」。前半5分にはFLフリゼルへタイミングのいいパスを通し、先制トライをお膳立て。3G2PGを決めたゴールキックも含め、勝利に導いた自らのパフォーマンスに手応えも得た。NO・8リーチ主将は「(天理大で全国大学選手権を制した)日本一の10番。一緒にやっていて楽」とたたえた。 神戸WTBの弟・貫汰(25)との兄弟対決で、突進する貫汰と直接ぶつかり合うシーンもあった。「注目してもらえたかもしれないが、僕にそんな余裕はなかった」と笑わせた。V2のキーマンが成長した姿を見せたBL東京は、モウンガだけに頼るチームではない。(田中浩)