「老後資金は節約で貯めるな」2500件の家計を救ったお金のプロが断言、おすすめの財テク4選
老後格差の原因はマネーリテラシー
50代以上の人は、バブル崩壊、リーマン・ショック、東日本大震災やコロナ禍などで、株式市場が混乱するニュースにこれまで多く触れてきた。それだけに「投資は怖い」という思いが強い。 「そういう方でも取り組みやすいのが投資信託の積み立てです」 投資信託はさまざまな株式や債券に投資できるので、ひとつの企業の業績が悪化しても影響を受けにくい。また、毎月定額のお金で投資信託を購入するため、相場が暴落したときは口数を多く仕入れられるといった特性も。 「暴落時は、投資信託の安売りセール!逆にお得ととらえ、決してあわてて売り払ったりしないこと。 企業は業績をアップさせるために努力を続けていて、長期的に見れば株式相場は上がっていく可能性が高いのですから、こつこつ投資信託を積み立てて、後はほったらかしに。お金が増えていくのを待ちましょう」 大きな相場の変動はあったけれど、この20年間、日経平均連動型の投資信託で月1万円ずつ(計240万円)でも積み立てた人は443万円の資産を築くことができた。iDeCoやNISAなどは、運用益が非課税といった節税効果で、さらにお得に。
一時的にでもお金を目減りさせたくない……という人への、山口さんのおすすめは個人向け国債だそう。個人向け国債は、簡単にいえば、国にお金を貸して、半年ごとに利子をもらい、満期時に元本を返してもらうというもの。 利子の支払いも、元本の返済も、国が発行しているから安心だ。1万円単位から始められ、銀行預金よりも金利がいいのが魅力。 メガバンクの普通預金金利は上がったとはいえ0.02%なのに対して、個人向け国債(第175回変動金利10年満期)は0.65%と30倍以上高い。とにかくあきらめず、お金を増やす方法を探すことが大切だ。 「あるサイトで世帯年収と資産額についてアンケート調査をしたところ、たとえ年収が低くても、資産運用を続けていれば、高収入世帯に負けない資産を築けていることがわかりました。 これからの時代、お金に関する知識、マネーリテラシーをしっかり身につけることが老後の幸福度を左右するということです!」