レアル・マドリードで評価急上昇の久保建英を支える語学力の秘密
世界一のビッグクラブ、レアル・マドリードの一員になった日本代表MF久保建英(18)に対する評価が、ピッチの内外で急上昇している。 新シーズンはBチームのレアル・マドリード・カスティージャに登録される予定の久保は現在、カナダ・モントリオールで行われているトップチームのサマーキャンプに参加している。 トップチームを率いるジネディーヌ・ジダン監督(47)の意向と言われるなかで、豪華絢爛なビッグネームたちに交じって臆することなくプレー。クラブ公式ツイッター日本語版(@realmadridjapan)で公開された、ミニゲームで決めた2つのファインゴールの動画が大きな反響を呼んでいる。 スペインで2番目に発行部数が多いスポーツ紙『アス』も、14日付けの1面で「KUBO MANIA」の大見出しとともに久保の写真を掲載。日増しに高まるフィーバー(MANIA)の理由として「思ったよりも一軍(トップチーム)に近い」と、久保のポテンシャルの高さを驚きとともに報じている。 威風堂々とした立ち居振る舞いの源泉をたどっていくと、完璧に操れるスペイン語に行き着く。海外へ挑んだ日本人選手の大半がまず直面する、言葉の壁をすでに乗り越えている久保は積極的にコミュニケーションを取り、もう何年もプレーしているかのように新天地に溶け込んでいる。 森保ジャパンの一員として臨み、全3試合に出場した先のコパ・アメリカ2019でも、スペインメディアの取材に対して通訳なしで対応。15日にはクラブの公式専門チャンネル『レアル・マドリーTV』のインタビューに、流暢なスペイン語で応じている姿も公開されている。 レアル・マドリードの宿命のライバル、FCバルセロナの入団テストに合格した久保は、10歳だった2011年8月に母親と6歳年下の弟とともに渡欧。カンテラと呼ばれる下部組織の選手たちが集う選手寮、オリオル・トルト育成センターでの生活をスタートさせた。