ノイアー、マルディーニ、そこにムバッペも? EUROのタイトルに届かなかった名手たち
ドイツはホスト国として迎えた今大会がチャンスだったが
開催国としてEURO2024を戦ったドイツ代表。守護神はこれまでと同じく、38歳の大ベテランGKマヌエル・ノイアーが務め、中盤にはトニ・クロースが復帰を果たした。 ドイツの前評判はそこまで高くなかったが、ノイアーとクロースにとっては今大会がEUROを制す最後のチャンスだったと言える。開催国としてのアドバンテージを活かしたいところだっただろう。 しかし、準々決勝でスペインに敗北。ノイアーとクロースは2014年にワールドカップを制しているが、EUROのタイトルは手にできていない。 今回英『GIVE ME SPORT』がEUROを獲得できていない名手を特集しているが、ノイアー&クロースの世代には何度かチャンスがあった。 近づいたのはEURO2012とEURO2016だ。両大会ともベスト4まで進んだが、2012はイタリア代表のマリオ・バロテッリの2ゴールに沈んだ。2016年大会は開催国のフランスに0-2で敗れており、これは1つの後悔だろう。 やや不運だった選手では、元イタリア代表DFパオロ・マルディーニだ。EURO2000、1994ワールドカップで決勝まで進んでいるが、両方とも準優勝だった。ミランで伝説のキャリアを築いたイタリアのレジェンドだが、代表のタイトルとは縁がなかった。 ワールドカップ1994は決勝でブラジルに敗れ、EURO2000決勝ではフランスを相手に終盤まで1-0とリードしながら後半アディショナルタイムに失点。延長戦でダヴィド・トレセゲにゴールを決められて敗れた。 マルディーニは2002年のワールドカップ日韓大会を最後に代表を退いたが、イタリアは4年後の2006年大会を制している。マルディーニはまだまだミランで活躍していただけに、2006年大会も戦えたはずだ。 最後に同メディアは、フランス代表FWキリアン・ムバッペの名前も挙げている。まだ25歳のムバッペをここに挙げるのは手厳しいようにも思えるが、ムバッペはEUROで2021年、2024年ともに結果を出せていない。ワールドカップでは圧巻のプレイを披露してタイトルを手にしているのだが、EUROは対照的だ。 まだ4年後のEUROでもエースであり続けるはずだが、年齢的には次がラストチャンスになってもおかしくない。
構成/ザ・ワールド編集部